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パーティー全滅?

「ちょっと待って!」俺は言った。


「どんな生体のモンスターなのか分からないのに接近するのは不味いよ。サムソンと俺は前に出ちゃだめだ。全員遠巻きに攻撃して様子を見よう。そこから作戦をもう一度考えた方が……」俺が言うと


「は? お前前に出たくないだけだろ! ヘイト稼ぐやつがいなかったら隊列バラバラになるだろうが! 全員バラバラに攻撃したら勝てるものも勝てなくなるじゃねぇか!」シドが怒る。


「だからこの敵はスルーしてもいいって……」俺が言うと


「一度決めたことに文句言うんじゃねぇよ! お前なぁ本当に……戦う前から俺たちの足を引っ張るのか?」あまりの意外な答えに俺はハッとシドの顔を見た。俺は言葉が出てこなかった。


「行くぞ」シドが言った。


シドの言うとおり俺とサムソンが前列、シドが中列、その他が後列に俺たちはなった。


「あんまシドに逆らうなよ」サムソンが言ってきた。


「でも、シドって無茶苦茶なことしか言ってないじゃないか。なんでみんなあいつに従うんだ」


サムソンは笑って言った。

「まぁリーダーだからな。あいつプライド高いし。自分の言いなりに出来ない奴が大嫌いなんだろ。はいはいって従っとけばいいんだって。逆らいすぎだよお前」


そうなのかも知れない。ただそれで良いのだろうか。俺は思った。俺はサムソンと少し心の距離が近づいた気がした。


「よし、突撃しろ!」シドが言った。俺とサムソンは巨大なスライムに駆け寄った。


「おいデカブツここだ」サムソンは石を拾ってスライムに投げつけた。スライムはなにも反応しない。よく見るとスライムは何百本もの触手があった。毒々しい色。サムソンはスライムに体当たりをかます。すると触手がサムソンを捉えて放り投げた。ドゴッ! 地面に叩きつけられるサムソン! 

「あああああ。…」叩きつけられてうめくサムソン。

そしてスライムは面倒くさそうにその場から離れようとした。


「逃げる?」俺はつぶやいた。ドグッ! ドグッ! カシムの矢が巨大スライムに突き刺さった。全身がプルンと揺れるスライム。するとカシムの矢がにゅぽんっとスライムの体内に取り込まれた。一瞬で消化される矢。俺はそれを見て戦慄する。


「あ! 駄目だ! なにも撃つな! みんな離れて!」と俺が言うがサムソンがもう一度スライムにぶつかる!


「おい舐めてんじゃねぇよ! お前!」


「サムソン!」俺は叫んだ。するとズゴン! 遠くから巨大な氷の槍が飛んできてスライムにぶち当たる。


「やった!」遠くから叫ぶエリザベス。


槍から冷気が伝わりピキピキピキと凍りだすスライム。だが、その氷がひび割れ仲から毒々しい紫色の体液が溢れ出た! その体液が重装備のサムソンの全身にドバっとかかった! シューっと音をたててサムソンを焦がす酸!


「うぎゃあああああああああ!!!! あああああ!!!」絶叫するサムソン。顔を押さえて、あちこちに歩き回り絶叫する。


「あああああ!!! ぎゃああああああ!!!」絶望的な悲鳴があがる。それは全員を戦慄させるに充分だった。サムソンの全身から白い煙が昇る。そしてガチャン! ガチャン! 強烈な酸の効果によってほとんどフルアーマーだったサムソンの鎧が一つ一つ剥がれ落ちる! ブン! 巨大スライムからエリザベスめがけて体液が大砲のように飛ばされる! 

「ヒッ!」

硬直して身動きのとれないエリザベス。


「アスピドケロン!」ユイはそう言うと巨大な亀を召喚した! それはユイやエリザベスを守る盾になった。その亀の甲羅に酸が当たり酸が弾け飛ぶ! 散り散りになる酸! その酸は木々にかかり一瞬で木々を溶かす!


「キャーーーーーー!!! 痛い痛い!! 痛ーーーい!」ヒステリックに叫びだすエリザベス。どうやら酸の一滴が太ももにかかったようだった。「っ……!」ユイにもかかったがユイは堪えている。「助けて! 助けて! 死んじゃう! シド!!」エリザベスが叫んだ。パーティー全体に戦慄が走った!


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