シド。生意気言ってゴメン
「お? なんだなんだ?」シドがハンカチで手を拭きながら言う。
「生意気なこと言ってゴメン」
「なにについての謝罪だよ」
「だから……さっきの……ヒーラーの件について」
「もう済んだ話しじゃねぇかお前なに言ってんの?」言葉では済んだ話しだと言ってるが、口調は怒っていた。俺は敏感にそれを感じ取る。
「本当にゴメン! 申し訳ありませんでした」俺は頭を下げた。周囲には人がいてこっちをジロジロ見ている。シドは周囲をみやった。そして困った表情をした。
「お前そういうとこだぞ……俺が悪いみたいになってんじゃん……悪いのは俺じゃなくてお前だろ? 違うか?」
「うん……そうだ……僕が全部悪いです。怒らせてすいません」
「怒らせてすいませんとかそういうことじゃなくてなぁ……まだ分かんねぇのか?」どういうことなんだろう。俺には全く分からなかった。
「俺がお前以外のメンバーに辛く当たってることあるか?」
「いや、ないです」
「そうだろ? なんでだと思う?」
「いや、分かりません」
「それを考えろって。なんでお前だけ怒られてんのか。俺がなにを言いたいのか、さんざんお前に伝えて来たのに。全く伝わってなかったとか俺ショックだよ」
「はい……すいません」
「お前自分のことが正しいとか思ってねぇか?」
「いや、思ってないです」
「正しいと思ってないならなんでいちいち反抗的な態度をとるんだよ。お前とカシムがボソボソ話してたの聞いてたぞ!」
あの言葉を聞いていたのか。俺は間違ってないハズだというあの言葉を。
「あ……うん……すいません」
「考えろって、俺がなにを言いたいのか」
「はい……」
「頼んだぜ」と言ってシドは俺の股間を鷲掴みにした。「ひやぁ!」俺は叫ぶ。シドは笑ってテーブルに戻った。
俺たちは椅子に座っていた。俺が
「そろそろクエスト受けないか? もう受注が締め切られる時間だけど」俺は言ったが誰も反応しなかった。しばらくして、
「おいなんで誰も言わねーんだ。もうクエスト締め切りじゃねぇか行くぞ」とシドが言うとみんなゾロゾロと立ち上がった。俺はそれをなんとも言えない表情で見ていた。俺達は王宮ギルドの掲示板を見に行った。数多くの依頼書がそこには貼られている。
「この依頼とかいいんじゃない? スライムゼリー集めで50万ゴールド」とエリザベスが言う。
「スライムゼリーって美容にいいらしいよユイちゃん」
「えースライムぅ? 私いやだぁ……」ユイは言った。
「ね、これ良くない? ベヒーモスの討伐。あたし達なら出来るっしょ」
「ベヒーモスなぁ。連携さえ上手くやればいけるんだろうけどなぁ……」と言ってシドはチラリと俺を見て笑った。
「これ良くない?」俺は言った。「このサラマンダーゴブリンが大繁殖して困ってるって、このモンスターって皮膚が防具に使えて、火に強い防具が作れるんだよね。俺防具製作得意だからこのクエスト受けない?」俺は言った。だが誰も反応しなかった。
「おいこれにしようぜ!」カシムが言った。
「ゴブリンに家を襲われています。近所のゴブリン討伐をお願いします。農作物に被害が出てます。報酬70万ゴールドです。これだ! ファビアン・ゴーティエって言ったら平民だけど最近しこたま儲けてるって話だぜ」カシムが言った。
「よし、それだ! みんな行くぞ!」とシドが言い俺たちは王宮ギルドを出ようとした。
「ゴメンみんなちょっと待ってて!」俺はギルトの受付に向かった。
「外で待ってるぞ! 早く来いよ!」カシムが言う。
俺は受付のお姉さんに聞く。
「あの……すいません。怪我した際の教会のヒーラーの費用について聞きたいんですが」と俺が言った。
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