ミランダさんとベッドで
そして「大丈夫?! あんた大丈夫?」「クロード大丈夫?!」とミランダとユイの叫び声が聞こえた。
それが消えゆく意識の中、子守唄のように響き、そして俺は意識を失った。
「大丈夫?」途切れ途切れの意識の中ユイの声が聞こえる。なんだか泣きそうだ。
「大丈夫ここは私に任せて……もう遅いから」誰かの声がする。
俺はまた意識を失った。誰かが体を撫でるのを感じた。いや、これは何か布のようなもので撫でられているのだろう。
それは温かいタオルのようだった。俺はまた意識を失った。俺は下腹部に圧迫感を感じた。
「お腹が張ってきて……出さないと……」そして下腹部にむず痒いような違和感が走った。そして雨のような音が聞こえた。俺はまた意識を失った。
しばらくして俺は全身の痛みとともに目が覚めた。目の前がかすむ。どうやら夜のようだった。
ほのかにロウソクの明かりを感じる。まるで泥の中からゆっりと起きだすように、未だ眠っているのか、起きているのか分からない状態で目覚めた。俺は指先を動かした。動く。
「あん。ダメだって」と甘い声が聞こえた。
俺はなんだか柔らかいものを触っている。きっとこれは布団だろう。俺は手のひらをゆっくりと握った。
「あっ……そこだめだって……」と甘い声が聞こえる。俺は俺の右側に誰かがいるのを感じた。俺は無意識にそれを振り払おうとして左手でそれをまさぐった。
「え? ホント? ホントにするの?」とよく分からない声が聞こえた。女の声だった。俺は今の自分の状況を確認した。
俺のそばにはネグリジェ姿のミランダがいた。なんだか目が潤んでいて目にはハートマークが浮かんでいる。
俺の右腕はいつの間にかミランダの腕枕になっていた。そして右手はミランダの肩を持っていた。
そして俺の左手はミランダのお尻を掴んでいた。俺はいつの間にかミランダの吐息が当たるくらいまで近くにいた。
ミランダの白い吐息が俺に当たる。
「うわっ!」俺は叫んで思わず飛びのいた。そしてベッドから転がり落ちる。全身に激しく襲う痛み。「ああああ……」俺はうめいた。
「大丈夫?」ミランダは今にも胸が見えそうなネグリジェだった。ベッドの上で四つん這いでこっちを見ている。
薄明かりの中胸が見えそうなので俺は思わず赤面して目をそらす。ミランダは恥じらうように胸を隠した。ミランダも恥ずかしそうだ。
「ミランダさんこれは一体どういう状況……」俺はなぜここに寝ているのかを思い出そうとした。
え? なんで俺はここで寝ているんだ。思い出そうにも思い出せない。ミランダは座り直した。
「黒龍団とやりあったの覚えてない?」ミランダは聞いてきた。思い出した……そうだ。俺は昨日のことが鮮明に浮かび上がった。
あの時の異常な熱気。そして痛み。ヴィンセントの顔。俺は負けたんだろうか……引き分けないといけない勝負だったのに。
「ちゃんと引き分けたよ」と俺の心を読んだようにミランダは言った。
「あたし見てたよ。凄いね。なんとか痛み分けして終わるようにしてたんだね。カッコ良かったよ……」
ミランダは潤んだ瞳でこちらを見ている。全部バレていたのか流石と言うべきか。
「でも……!」とミランダは急に泣き出した。ポロポロと涙が出る。俺は突然のことにギョッとした。泣きながら震える声でつっかえながらミランダは言った。
「私とユイちゃんで……他の人に手伝ってもらって私のベッドに運んで……」
どうして泣いているんだ。ただならぬ事態のように感じる。強烈に嫌な予感がした。俺の顔が強ばる。
「お医者さんにも来てもらって……で絶対安静だって言われて……」俺はコクコクと頷きながらミランダの話を聞く。
「でもクロードくん……私が血を拭いていたら……急にグイッと私の腕を掴んで……私……急だったので怖くて動けなくて……私抵抗できなくて……」
俺は目の前が真っ暗になった。なにも考えられない。唇が震える。嘘だろ? まさか
「私怖くて……男の人って気絶しながらあんなことできるんだね……ホントビックリして……クロードくんも意識がないって分かったけど……まさかあんなことされるとは思ってなくて」
俺は顔が真っ青になる。この部屋に暗闇の静まりかえった音が支配した。ミランダの泣き声だけが聞こえる。
「ごめんなさい……僕とんでもないことしちゃったみたいで……でも意識はなかったんだ……でも言い訳にならないか……」
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