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幕末武士が転生したら和風VRMMOの世界だった件  作者: 嫁葉羽華流
第二章 ~その男、迅速なり~
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その五十九 その男、情報を集める

現在22400PV突破……本当に感無量です。

次第次第に伸びづらくなってきていますが……まぁ、展開が普通のVRモノと違いますしねぇ……。


それでも頑張って続けていきますので、どうぞよろしくおねがいします。

さて、そうこうしているとだいたい3人は学校があるからということで居なくなってしまう。


ちと寂しいが、これで俺も他の仕事ができる。


エドにやってきて、にぎやかな大通りを抜け、森の近くにある外れの叩くのは【新選組】の扉だ。

強いぎるど、ということもあるのか、見事な武家屋敷である。なぜこのような辺鄙な場所に建てているのかについてはわからぬが、なるほどこれは、


(よしんば戦いとなったら、ここは攻めづらかろうな)


見晴らしの悪い一本道、そこかしこに槍兵や弓兵などの伏兵を置くことができるだろう。

聞いた話では新選組は前衛で戦う者と、その前衛が戦っている敵を横から叩く部隊とにわかれているらしい。

このような一本道で進んでいけば、あの戦法のよい的になるのかもしれぬ。

そのようなことを思いながら、俺は一歩、また一歩とゆっくり進んでいく。


「たのもう。山本五郎左衛門惟喬である」


ぎぃ、と扉を開いてくれるのは他の【新選組】の隊士であった。


「あ、山本さんですか。ご苦労さまです」

「うむ。こちらこそ部外者である俺を招き入れてくれて、いつも感謝する」

「いやぁ、ギルマス……というか、隊長がいいって言ってたんですから。それに、めちゃくちゃ強いのもわかってますし……」


たははと笑う隊士。それにつられてふ、と笑う。


「良ければ今度にでも稽古をつけるが、どうかな?」

「いやいや、自分は情報収集メインですんで。遠慮しときます」

「そうか。ではこれにて」

「ういっす」


そう言って隊士と別れた後、他の隊士とすれ違っていく。

そしてある一室の前に立つ。一応居住まいを正して障子を開ける。


「待たせたか、セリザワ殿」

「時間どおりよぉ、惟喬ちゃぁん」


のんびりした喋り方をしているが、隙が殆ど見当たらないこの人物……【新選組】のぎるますことセリザワ殿と話す。


「お忙しい中、時間を割いてすまんな」

「いいのよぉ。こっちもこっちでお願いしてる立場なんだしねぇ。あ、おかし食べるぅ? 金平糖あるわよぉ」

「おお、かたじけない」


金平糖というより、甘いものは俺の好物だ。何故かここに来る度にもらっているが……まぁ、些末なことは気にしないでおこう。甘いものにありつけるのは良いことだ。うんうん。

金平糖を一つつまむとこりこりと齧る。

ガリッ、と噛むと塊が崩れ、甘い味がじんわりと口の中に広がる。

じょりっ、とその細かい砂粒をさらに噛めば、甘さは口いっぱいに広がる。

コレを繰り返すのは生きている間はなかなかできなかった。男がやると軟弱者と見られてしまい、侮られるからな。流石にこれはおハルにも見せられなかった。

が、ここでなら思う存分、甘味を楽しめる。

おハルに会えぬ寂しさはあるが、甘味をその分楽しもう……ではなかった。


「す、すまぬ、つい夢中になってしまった」

「いいのよぉ。かわいいからっ」


ぐ、と親指をあげてにっこり笑っている。そんなに良かったのだろうか……?


「そ、それよりもだ。ちぃたぁについての情報をくれぬか」


そう。俺がここに来ている理由はウンエイ殿から任された「ちぃたぁ」を倒すこと。

最初の内こそ闇雲に探していたが、どうにも見つからない。

そこをどうにかできぬかと悩んでいたトコロ、セリザワ殿から情報を提供するとの話があった。

俺は【新選組】の部外者であるし、組には入らないということを明言しているのだが、それでもセリザワ殿は快諾し、情報を教えてくれることとなったのだ。


「そうねぇ。うちでマークしているのは今のところこの人達ねぇ」


といってその分のりすと、とやらをくれる。

めにゅうばぁを開いてその分の手紙を見ていく。


「気をつけてねぇ。最近は運営でもなかなか感知できないチート持ちも居るらしいからぁ」

「心配感謝する。なんとかこちらも捕縛と証拠をとっておこう」

「お願いねぇ」


ひらひらと手を降って見送るセリザワ殿に礼をいいつつ、俺は【新選組】を後にした。


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