その四十九 デン、チョメの心の強さを見る。
なんとびっくり、15000PVを突破です。大感謝しかないです。雨あられです。
そう言っていたニュウドウさんの体は、確実にでけーんだけど、なんだかとても小さく見えた。
他人がやったことならそりゃ、なんか言うだろう。だけどやったのは自分の知り合いで、それも友達って間柄だ。
スパッて切れればいいんだろうけど、ニュウドウさんはそうできなかったんだろうな。
最初の頃は違ってたのかもしれねえ。
でも、だんだんと住んでるところとか、自分の周りが変わっちまったことで、トッキーも変わっちまったのかもしれねえ。
そこでつながりを断てればよかったんだと思うけど、ニュウドウさんはそれができなかったんだろうな。
トッキーの周りにゃ、たしかにいろんなのが居た。そいつらはトッキーの強さに惹かれたのかもしれねえ。ひょっとしたら周りを食いつぶすために居たのかもしれねえ。
そんな中にニュウドウさんは居たんだ。友達の一人として。
そして止められなかった。だから【新選組】にたれこんだのかもしれねえ。友達を裏切る事になったとしても、それでも最後に友達を止めたいために。どんなに周りが変わっても、友達として、間違ったことを止めるために。
それでも被害者が出て、結果的にチョメちゃんを怖がらせちまったんだ。いくら頭下げても足りねえだろうなぁ。
オキタさんもセリザワさんも、黙って成り行きを見ている。チョメちゃんがここで殴ったりしても止めるつもりはねえだろう。
正当な報復、ってやつなのかもしれねえ。チョメちゃんにはそれをする事ができるからな。
チョメちゃんは困惑しながらも、ニュウドウさんに寄って言った。
「頭を、上げて、ください、ニュウドウさん」
「チョメちゃん……」
「ニュウドウさんになにかしたところで、私が受けていたことの気持ちとかが、返ったり、スッキリしたりとか……そういうのは、しませんから。……つらい、だけです。報復とか、やり返すとか」
やったらやりかえす、っていうのは基本、止まらねえことだと俺は思う。
だからどこかで、誰かが止めなきゃいけねえ。
チョメちゃんはつええなぁ。俺はそう思った。物理的な強さじゃねえ。心の強さだ。
「チョメちゃん……すまねえ。すまねぇ……っ」
おんおんと泣き出すニュウドウさん。チョメちゃんはそれを優しい目で見守っていた。
オキタさんもセリザワさんもどこかほっとしていたようだった。
そんなふうにしてると、奥からバタバタと足音がした。
スパーンと障子が開けられると、そこには息をきらした山本センセが居た。
「ニュウドウ殿……」
「きみは……山本さん、だったかぁ……?」
「いかにも。貴殿に聞きたいことがある」
ず、と正座をして、ニュウドウさんに向き合う山本センセ。
「トッキー殿が接触したという、その人物の特徴を覚えておいでか?」
「あ? ああ……覚えてるよぉ。たしかぁ……」
そのキャラクターの特徴を聞いて、山本センセの目の色が変わっていた。
特に変わったものではないと俺は思ったけど、センセにとっちゃそれは重要だったようだった。
「真っ白な陣笠と、白色の和装をしたやつだったなぁ」




