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幕末武士が転生したら和風VRMMOの世界だった件  作者: 嫁葉羽華流
第一章 ~その男、剛力なり~
46/64

その四十六 その男、問われる。

なんてこった、12000飛び越して12500PV突破です。本当に大感謝しかありません。

それでは拙いですが、本編へどうぞ。

まばゆい光に包まれたかと思ったら、次の瞬間には座敷に居た。何を言っているのかわからないと思うが、実際そうなのだから仕方ない。


「おお~」「すげぇっすね~! 【転移札】もあるとかさすが【新選組】ッス」「ほわわ……」


見た限り、広い座敷のようだ。おそらくは会合等をする場所なのだろうが、そこに土足で良いのだろうか……。


「ま、ちょっと臨時だったけど、【新選組】のギルドにワープさせてもらったよ」

「ここが新選組か……」


閉めてある障子を開けると、ちょうど男と鉢合わせた。

美丈夫、というのだろうか。しかしただならぬ気迫も感じる。


「オキタ。なんだこいつら」

「あ、トシゾー。面白そうだから連れて帰ってきちゃった」

「連れて帰ってって……お前部外者も一緒に連れてきたってことは【転移札】使ったのか」

「まぁね。緊急事態だったものだからセーフセーフ」

「まったく……」


ガリガリと頭を掻くその御仁に、俺は震えながら声をかける。


「し、失礼するが……貴殿は……」

「あァ? なんだこのちんちくりんは」

「【南蛮組】相手に一人で大立ち回りしてたプレイヤーだよ。正直言って規格外」

「お前がそういうんなら相当だな。……名前は?」

「し、失礼した! 俺……いや、拙者は山本さんもと五郎左衛門ごろうざえもん惟喬これたかと申す者! 新選組の副長たる土方歳三殿に会えるとは、光栄の至りにございます!」


その場で膝をつき、礼をする俺。土方は一瞬じろり、と睨むと、


次の一瞬には斬りかかっていた。


抜刀された刀を俺はすぐさま刀で受け止め、土方殿を見る。

その瞬間に鈍い音が響き、一瞬の静寂が訪れた。


「……ほう。やるなお前」

「…………」


じっと互いに見つめ合う。するとどたばたと誰かが走り込んでくる。


「トシゾーちゃああああん! 大丈夫ううううう!?」


ばいん、と抱きついてきたその女性、凄まじいくせっ毛と、ふとした拍子にあらわになりそうな胸元で、土方殿に抱きついた。


「ぬぉわっ……やめろ、セリザワ! なんもねぇって!」

「でもトシゾーちゃんになんかあったら私、私ぃ……」


えぐえぐと泣きそうになるセリザワ殿と、それをなだめる土方殿。これは一体……?

全員がぽかん、としているとオキタ殿があははと笑う。


「ごめんね、トシゾー……副長は気になる相手がいると、すぐにこうやって腕試しするんだよ。寸止めくらいにしてるから安心してね」

「そ、そうなんだ……」

「ふぇぇ……さすがヤマトオンラインの上位ランカーの一人、《トシゾー》さんッスね……」

「あら? 何この子達。オキタちゃんの知り合い?」

「まぁ、ちょっとね。セリザワさん、ちょっと奥に来てね。後でチョメさんとニュウドウさんにも聞きたいことがあるからさ」

「はーいっ」


そう言ってオキタ殿と先程出てきたセリザワ殿、そしてチョメ殿とニュウドウ殿が座敷から出ていった。


「さて……と、とりあえずお前達も席外せ。ちょっとこのチビに聞きたいことがあるんでな」

「え! でも……」

「なんだ?」


ギロリ、と土方殿がデン殿を睨む。それにたじろんだのか、デン殿もオキタ殿たちと一緒の方向へ走っていった。


「……お前も居なくていいんだがな」

「わ、私はいるもん。……山本さんには、ちょっといろいろあるし」

「左様。すまぬが同じ部屋に居させてほしい」

「ふぅん……まぁいいが」


ぼりぼりと胸を掻く土方殿。そして――


「お前、何もんだ? ただのプレイヤーってわけじゃねえだろ」


そう、尋ねてきたのだった。


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