表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幕末武士が転生したら和風VRMMOの世界だった件  作者: 嫁葉羽華流
第一章 ~その男、剛力なり~
42/64

その四十二 ハル、共に駆ける。

気づけば1万PV。ユニークも2500を突破。

本当に感謝の極みです。いつもありがとうございます。

流れるような銀色のポニーテールの少女。

浅葱色のだんだら羽織と額の鉢金。

そこにいたのは――


「し、【新選組】……それも、そのトップクラスの隊長格……! 一番隊のオキタさんじゃねえッスか!」

「うん。オキタだよ。よろしく」


――とんでもない有名人がやってきた。

ハルはそう思った。

ヤマトオンラインでかつて行われた対人戦。その上位ランカーの一人。

リアルの人物も剣道の大会で優勝経験があると噂されるプレイヤー。

その美麗なモデリングと強さで、有名になった、ギルド【新選組】の隊長、オキタが目の前に居るのだから。

だんだら羽織と額の鉢金の誠一文字は【新選組】を示す証であった。


「うおおおおおお! まさかまさかの上位ランカーと知り合いとか! ねーちゃ……いやマサムラすげええええ!」

「デン落ち着きなって! ああああの、は、ハルっていいます! それで、その」

「まあ。落ち着いて。とりあえず南蛮組が居る場所でしょ? それなら心当たりあるから、早く行こう。嫌な予感もするしね」


そう言って走り出すオキタ。それを追いかけるようにしてハルとデンも走り出した。

走っている道すがら、二人はオキタから話を聞いていた。


曰く、【南蛮組】はチートを使っている事。

曰く、【南蛮組】は初心者狩りをして【経験の書】の強奪等。


「んで、それを聞いたギルマスがそりゃもう怒ってね。いろいろと内部に協力者とかも取り付けたりしたんだ」

「協力者って、どんな人っすか?」

「そこは秘密かな。うっかりバレるとまずいしね。それに一人で向かったっていうプレイヤーも心配だし」

「そうなんですよ……もう、山本さんったら一人で突っ走って!」

「でも、結構強いんでしょ?」

「山本センセは上位ランカーッスからね! もっともオキタさんとやりあったら勝てるかどうかわかんねッスけど!」

「デン、あんたほんと調子いいわね」

「ハル。オキタさんの素早さにセンセがついていけると思うッスか?」

「うーん……」


正直、オキタとやらの強さを知らないハルは、なんとも言えない表情をしていた。

事実オキタはたしかに今も走って早いが、それも自分たちのスピードに合わせているようであった。


「わかんないよ。私対人イベントとか見てなかったし」

「そういやハルはヤマトオンラインの風景とか景色が好きだったもんな」

「そ。だから装備とかはそこそこにしてるしねー」


だからこそチーターとかの思考がわからない。どうしてこんなにきれいな世界を楽しもうとせずに、ただただ弱い人たちから奪おうとするのか。

とはいえども。ハルもまたそこまで圧倒的に強いというわけでもないし、対人戦闘もそこまで得意ではない。

だが、友達が……そんな危ないところに向かったら、自分は何ができるのか?


そんなことを考えていると、目的地についた。

荒れた廃寺のような場所で、大きな男が出口を塞ぐようにして立っていた。


「あいつ……!」

「ここッスか! 【南蛮組】のアジトは!」

「そうだけど落ち着きなよ。通るよ、ニュウドウさん」

「え?」「は?」


二人があっけに取られていると、オキタはぴょんと高跳びをして塀の中に入っていった。


「ちょっ!?」「マジすか!?」


ニュウドウとの距離が近くなる中、ニュウドウがす、と道を譲った。

――協力者とは、ニュウドウのことだったのか。

そんなことを思った束の間、ハルの目に飛び込んできたのは。

今まさに斬られようとしていた、山本の姿であった。


「山本さんっ!」


無我夢中で走り、その間に割り込むハル。

耐久力こそないが、持っている杖を盾にして、山本とトッキーの間に割り込んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ