その三十四 その男、かぶき者共をなぎ倒す。
なんと6000PV突破。本当にありがとうございます。
ちなみにユニークも1500を突破しています。本当に感謝です。
「おう、邪魔するぜぇ」
そういって乱入してきたのは、いつぞやのかぶき者共……たしか、【南蛮組】とか言っていた者たちだ。俺は団子を食べながら顔をしかめてその様子をみていた。
「またおまえたちか……今度こそ、金は持ってきてるんだろうな?」
「あぁん? てめぇ、生産職の癖しておいて、俺たちに楯突こうってのかぁ?」
なんともはや……せいさんしょく、とはよくわからんが、ともかく料理人を蔑ろにしたようなその物言いに、いささか……いや、かなり腹を立てた俺は、思わずその場から団子の串を思いっきりそのかぶき者の足に突き刺した。
「いってぇ! ……なにしやがんだこの野郎!」
「いやあすまぬ、ついうっかり串を落としてしまった。許せよ」
「こんのヤロぉ~っ!」
かぶき者共が刀を抜き出したのを見て、呆れたのと同時にほくそ笑んだ。
こやつら、先ほどまで俺とその頭領が話していたというのに。
俺の顔も、姿も忘れてこうやって立ち向かってきているのだ。これを鼻で笑わずしてどう笑おうというのか。
「抜いたな?」
「なにィ?」
「天下の往来でそれを抜いたら、もはや言い逃れはできぬぞ!」
床几にぴょんと乗り、そこから飛び出して一人のかぶき者の顔を蹴り飛ばした。
「っ、この野郎~っ!」
他の奴らが斬りかかって来たのを見て、まずその腕を捻る。
そのままぴょいと後ろに跳んでぐるりっ、と俺の腕を一回転させてかぶき者を地べたにへばりつかせる。
……思い付きでやってみたが、なんとかできるものなのだな?
「ぐぐっ……クソがァ……!」
「ほれほれどうした。もう終わりか? んん?」
「てめえーーーーっ!」
またしても斬りかかってきた為、今度は足を思いきり殴りつける。
速度こそ減った……が、怯まずにそのまま斬りかかってきた。
「しねやァ!」
「うぉっ!」
振りかぶってきたのを横目にそのまま後ろへと駆け抜ける。
「やはりこの程度では怯まぬか」
「でぃやぁーーーーっ!」
走りながら上段で追いかけてきたそれに、びん、と一足で懐に入り込んみ、今度は顎に一発掌を入れ込んだみた。
「うぷっ……!」
するとかぶき者はよろけている。なるほど、これは効いているのか。
先程の顔面蹴りといい、この掌といい、どうやら頭にくる攻撃では動きが鈍るとみた。
それはともかくとして、だ。ほうほうの体になっているかぶき者二人を見ながら、
「さあどうする? まだやるか? 今度は腕と足を斬らねばわからぬか? うん?」
「く、くそっ!」「覚えてやがれっ!」
流石にこれ以上はまずいと思ったのか、そのままかぶき者共は走り去っていった。
一部始終を見ていた見物人たちはやんややんやと喝采をあげているのを聞いた。
「山本さん、すごいわね! あそこまで動けるなんて!」
「さすが上位ランカーってやつッスか! 山本センセはすげぇッスよ!」
ハル殿とデン殿が褒め称えてくる。悪い気はしない、が……調子づくのもよろしくない。
あの程度であれば本来もう少し早く片付くはずなのだが……。
いや、それよりもだ。先程の輩が【南蛮組】の者とすれば……。
「デン殿、ハル殿。申し訳ないが、あれらを少し追いかけてみる」
「えっ、ちょ、山本さん!?」
「センセ!?」
いうやいなや、俺はその場から駆け出して後を追いかけた。
とりあえず、あれらは追いかけるとしよう。先程の巫女が言っていたことも気になる。




