4話 デネブ星から来た彼
夜、Sakiは、酒井家の庭園で、望遠鏡で星を眺めていた。
Saki「綺麗だな。これは、白鳥座か...。サドル、デネブ...。」
白鳥座にあるデネブから何かの物体を落ちてきた。
Saki「ん?」
でっかい球型で、プラスチックでできたかのような物体が落ちてきた。
Sakiは、それを見て逃げた。
庭のトビアリに隠れた。
隕石が落ちてきたかのように急激に
どおおおおおおおおおおおおおおおおんんと落ちてきた。地面はへっこんだ。
そこで、酒井と大輔はびっくりして、庭園に駆けつけた。
酒井「ど...。どうした!大丈夫か?」
Saki「はい!大丈夫です。」
酒井「あれは...!!」
大輔「なんか、物音聞こえたけど.....」
大輔「なんだあれ!!!!!????」
Sakiと酒井と大輔は、恐る恐るその謎の物体を覗いて見た。
球型の中から人の姿をした生き物が現れた。
人の姿をしていて、蛇かとかげのような顔つきしていて、色は緑色、瞳は黄色、何故か尻尾がある。おまけにペリドットのピアスをしている。
爬虫類のような生き物がいる。爬虫類人なのか。
大輔「なんだあれ!!?恐竜をさらに人間に進化やつが現れたぞ―!!
まるで、映画に出てくるような生物だな!!」
Saki「シー!!!!」
Sakiは、その謎めいた恐怖を覚えた。
いや、宇宙人だ。
間違いなく、宇宙人だ。
宇宙人は、ギョロ目で、キョロキョロと見渡した。
大輔は、ビクッとなった。
あまりにも相変わらず不気味で、恐怖なので、叫ぼうとしたが、宇宙人に見つかったらどうなるのか。
侵略されるのか、人体実験されるのか、それともホラー映画を見たように捕食されて、寄生されるのかという心配性で、叫ぶのを止めた。
やがて、宇宙人は何か訳の分からない言葉を発したのではないか。
宇宙人「automekaroosewadupokibo」
大輔「何て言ってるんだ?」
酒井「分からない。」
Saki「アウトメカロオセワヅポキボ...。
間違えて地球に来てしまった。」
大輔「えっ!?お前、宇宙人語話せるの?」
Saki「うん。宇宙人語勉強したの。」
酒井「どうやら、彼は地球に迷子になったらしい。」
大輔「おい!星田!なにやってんだ!」
Sakiは、宇宙人にかけついだ。
Saki「迷子になったの?大丈夫?家は、どこ?」
宇宙人は、白鳥座にあるデネブを指で指した。
Saki「あそこのデネブからきたの?」
宇宙人は首肯く。
宇宙人「デネブ星から来ました。でも、地球に迷子になってしまったそうです。」
Saki「ああ、何てかわいそうに...。
おいで、今、ご飯が残っているから。」
宇宙人「いいのですか。」
Saki「はい。」
宇宙人「ありがとうございます。貴方は本当に優しい方ですね。」
大輔「まだ、飯あるの?」
酒井「執事に伝えておきます。」
執事「ああああああ!!!!!」
宇宙人「どうされましたか。」
執事「ほ...ほ...ほ...本当にいるんだね!その...。未確認生物が!」
Saki「未確認生物は失礼ですよ!」
執事「おほん。これはこれは、すいませんでした。大変だったでしょ。その...。」
Saki「迷子になったんです。」
執事「迷子に!?それはそれは大変でございますな!」
宇宙人「我々は、白鳥座のデネブ星のサーペンター国のバジリスク市から来ました。」
大輔「...。いかにもどう見ても爬虫類だ。バジリスクって、日本でいうと、ヤマタノオロチだ。海外版の蛇の怪物だよ。
蛇は、爬虫類。」
Saki「大輔!」
大輔「...すまん。」
宇宙人「我が国は、サーペンター国の族だけではなく、他の人種はいます。グリフィン国の族、ラビットジャンプ国の族等、他の人種は、ベガ星とアルタイル星と親戚です。」
Saki「夏の大三角...」
宇宙人「なのに、サーペンター国の政治は、ベガ星とアルタイル星を敵視して、戦争しています。
ベガ星とアルタイル星は、何も悪くないのに...。
止めようとしても、止めなかったです!
我々は、平和守ろうと誓っているはずだが...。それで、我が国をいやになったため、火星に移住しようと考えました。
でも、宇宙遭難してしまって、ここ(地球)に到着したそうです。」
執事「うううううっ。(泣く)
戦争治るまで、ここに住んでもよいぞ!」
宇宙人「本当ですか?ありがとうございます!」
Saki「良かったね!」
宇宙人「はい!」
大輔「お前さ、名前何ていうの?
俺は、月田大輔。大輔って呼んでくれ。
よろしくな。」
宇宙人「僕は、マラガ・チャダ。」
Saki「よろしく。チャダさん。私は、星田咲子。」
チャダ「よろしくお願いいたします、咲子。大輔。咲子、Sakiって呼んでもいい?」
Saki「Saki?」
チャダ「まだ、そっちの方がしっくりきます!」
大輔「俺は?俺は?」
チャダ「Daisuki」
大輔「おい、冗談よせ。」
チャダ「Daisu。大好き!!Sakiも大好き!!」
Saki「フッフッ。気に入られたみたい。」
大輔「...。割りと可愛いな。ペットみたい
俺は、昔、とかげ飼っていたよ。そいつも可愛いかった。」
Saki「とかげって失礼ね!」
Sakiは、大輔を照れながら怒った。
それを見たチャダは、可愛らしく笑った。