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『ローマ法王の休日』 誰もが休日という名の職務放棄をする街ローマで、ついに法王すら逃避行に走る!

※ネタバレあり

 ……という楽しい雰囲気のコメディーかと思いきや、権力を持つことへの戸惑いとか自分がその地位にふさわしい存在なのかの苦悩、本当になりたかったのは役者だったのにという今更ながらの後悔など、色々重いヒューマンドラマ的要素もある映画でした。


 前法王が死去し、赤い服を着た枢機卿の中から新しい法王が選ばれるまで外に出られないという特殊な状況から映画はスタート。


 びっくりしたのは、今の枢機卿の皆が皆「法王に選ばれたくない」と思っているところ!

 ローマ法王って、なりたい役職じゃないの? 悪徳法王で有名なボルジアさんをはじめ、昔の法王様たちは、法王になるために食事に賄賂を混ぜて秘密裏に運ばせたり、トイレ会議で自分の見方を増やしたりと必死だったのになぜ?


 そう思ったとき気がつきました。

 今、法王という役職は責任ばかり重くて見返りが少ないんだということにw

 私利私欲に走る人がいなくなったのはいいことなのかもしれませんが、責任だけが膨大に増えるだけなら尻込みするよなあと。

 そして主人公はめでたく新法王に選ばれたものの、責任の重さに押しつぶされて逃避行。


 困ったのは他の枢機卿たちと、新法王を落ち着かせるために呼ばれた外部のカウンセラー!

 特にカウンセラーは巻きまれた挙句、新法王が発表される前に誰も外出できないという規則のせいで軟禁状態になってかわいそうw

 枢機卿たちと一緒にカードゲームをしたり、バレーボールの審判をしたりと、結構楽しんでましたが。

 法王は病気というイメージを押し通すため、部屋に衛兵を入れて偽装するものの、衛兵が妙にちゃらけているせいで、事態を知らない枢機卿たちが法王の一挙一動にまごつくシーンが楽しいw

 ただ、ラストは正直よくわからなかった……この先のことは個々で判断してください的な打ち切り漫画見たいな終わりでしたw


 なお、今の法王は南米系でラテンな性格らしく、バチカンのガラスケースにはサッカーのアルゼンチン代表のユニフォームが飾ってありましたw やっぱり南米の人はサッカー好きなんだと再確認。

 ゲイを認める発言をしたということでも注目されていますが……ミケランジェロの壁画で何百年も前から客寄せしているのに、すごい今更感があるニュース!

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