『ローマの休日』 もはや説明不要のラブコメ&ローマ観光ハイライト映画!
※ネタバレあり
イタリアが舞台の映画を最近ずっと見ていて気づいたけれど、イタリアの監督が作ったいわゆるイタリア映画より他国の人がイタリアを舞台に作った方が夢のある展開が多いのではという説が浮上しています……w
イタリアに対して持っているどこかファンタジックなイメージが共有されている!
良くも悪くも住み慣れた国だと、とりたてて観光映画を撮ろうという雰囲気にはなりにくいのかも。
邦画でもベタベタな日本観光名所巡りの映画はあまりないので……船越さんのご当地温泉ドラマがそういう位置かもしれません。内容的にドロドロで夢はないけれどw
今ジャン・レノが日本に来て皿いっぱいのワサビをもぐもぐ食べる映画を思い出しましたが、あれもそこまで観光してなかったな……。
『ローマの休日』を久々に見たら、カラーでなかったことが逆に驚きでした……脳内で総天然色に変換されてた!
ただ、オードリーのスカートはスカイブルーと思っていたけれど、調べたら実物はベージュらしいのです。
このころはポスターを作る人が勝手に好きな色をつけていたらしく、それでスカイブルーやオレンジのスカートをはいたポスターが出回ったもよう。
……この事実を知ってもまだスカイブルーに見えるのが不思議!
ちなみにベスパの色は薄いグリーンだと思っていたけれど、それは正解でした。
なぜそっちは当たるんだろうw
王女役のオードリー・ヘップバーンがいつ見ても気品溢れる可愛らしさ。
カラー映画でも美しいけれど、彼女は黒髪なので本当に白黒映えする!
髪を切ってからのカジュアルな感じがさらに素敵!
あと意外なことに、こんなにコメディーシーンがあったっけ? というくらいコメディーシーン満載で時間が短く感じます!
新聞記者が呼びつけたカメラマンに何回もドリンクかけるシーンでめちゃくちゃ笑ったw
マップを手に観光地のチェック目当てで真剣に見たけど、こんなに効率のいいローマ観光のお手本はないなあという……本当に全部盛りで、新聞記者役のグレゴリー・ペックはなんて素晴らしいツアー添乗員なんだと思わずにはいられないw
有名な真実の口、コロッセオ、サンタンジェロ城、トレビの泉、スペイン広場、フォロ・ロマーノ、その他色々な名所を観光しつつ、笑いも忘れず、最後に感動で締める!
地味にすごいのは、この映画は1953年公開なのにも関わらず、未だに同じ風景の場所ばかり!
さすが永遠の都ローマ、50年以上……というか何百年も変わっていない街並み!
映画の最後はご存知のとおりですが、それでも希望のある雰囲気を保ったままにエンドマーク。
ローマを満喫したパーフェクトに楽しい観光映画でした!




