『インターステラー』 序盤はトウモロコシ畑とポルターガイストが出てきて戸惑うけれど、間違いなくハード宇宙SFだった名作映画!
※ちょっとネタバレあり
宇宙SFものだったらこれが面白いと多方面からおすすめされてましたが、今まで未視聴だったので観てみました……。
結果、めちゃくちゃ面白かったです!
久々にスイングバイとか特殊と一般相対性理論とかウラシマ効果とか聞いた!
最初の舞台は植物が枯れて食糧難になった地球。
農家として暮らす元NASAパイロットが、娘の部屋のポルターガイストが示した座標に行ってみると、そこにはもう潰れたと思われていたNASAが復活していた!
主人公は人類の生存を託され、人類が生き延びられる可能性がありそうな三つの星を目指して旅立つ話。
1960年代の夢とロマン溢れた宇宙映画と違い、2014年に作られたこの映画は資金不足という世知辛い理由で宇宙開発が中止になっているのがリアル。
しかも映画内で月面着陸フェイク説を支持しているのも悲しい……。
実際、NASAもスペースシャトル計画を打ち切っているので史実でもあるのだろうけれど。
実は、最初この映画も資金不足なのかと思いましたw
序盤はトウモロコシ畑や地上の出来事しか出てこないし、世界レベルで文明崩壊しているような表現がありながらそんなでもない穏やかな景色が続く……。
砂嵐で慌てる場面があったけれど、アフリカならしょっちゅうありそうな光景だし……。
そして、ポルターガイストで落ちた本がバイナリコードになるとか、砂がモールス信号になるとかの怪現象も起こります。
大丈夫、SFだけど大丈夫?
と不安に思ったりもしたけれど、最終的に全部SFで収集をつけていて爽快に解決してくれます!
しょぼかった地上の映像も、ひとたび宇宙に出ると「ここに制作費かけたんだよ!」というシーンが一杯出てきました。
よかった資金難じゃなかった!
なお、ロケットが発射するとき、表面の氷が剥がれ落ちるシーンが一番リアル!
まあ実際には見たことないけどw
ストーリーがガチガチのSFに偏りすぎて少々わかりにくいところがあるものの、ウラシマ効果により地球からのメッセージに映る子供たちが、みるみるうちに大人になっていき、孫ができ、おじさんになっていくシーンはグッときました……!
人類は滅亡寸前で、主人公はブラックホールに捕まり地球時間で50年経過した時点でここからどうやってハッピーエンドに持ち込むのか不安に……いや、いくらハリウッドでも持ち込めないだろうと覚悟していたら、なんだかうまいこと着地しました!
ちょっとご都合な気もするけれど、予想通りのバッドエンドだったらここまで評価されなかっただろうなと思いました。
こんな感じで、ウラシマ効果を効果的に使った感動シーンがあったなあと思ったら、初代『トップをねらえ』のラストでした。
あのラストも名作すぎて、感動のあまり未視聴の友達に宣伝したら、
「ああ……美少女がロボットに乗る昔の萌えアニメだよね……」と引き気味に返されて「言っていることは大体あってるけど萌えじゃない!」と力説した思い出が蘇ってきたw
お姉様は断じて萌えじゃない! 燃えなんだ!