『アンタッチャブル』禁酒法時代の自伝を元に描かれた、マフィアのドンVS捜査官の抗争!
※ネタバレあり
『ゴッド・ファーザー』を見ていたら、Amazonにやたらとマフィア系やヤクザ系映画をお勧めされるはめになりましたw
別にヤクザ映画を見たいわけじゃないんだが……と思いつつ、アル・カポネに惹かれてうっかり『アンタッチャブル』を鑑賞……出てくる人が皆見たことある豪華メンバーだった!
1920年代、悪名高い禁酒法が成立したシカゴが舞台。
この法律で酔っ払いがいなくなり、街の治安がよくなると思いきや、昔の人も皆酒は飲みたい!
そのために法外な値段で安酒を密輸するのがマフィアの間で大流行し、当時の大物マフィア、アル・カポネはそのおかげで巨万の富を得てシカゴを支配する。
それに対抗したのがこの映画の主人公、酒類取締局の捜査官エリオット・ネス(俳優はケビン・コスナー)。
アル・カポネを牢にぶち込むべく精鋭部隊「アンタッチャブル」を結成する!
……これが全部実話ベースっていうのがすごいw
まず最初の禁酒法からして考えられないw
なお、アル・カポネを演じるのはロバート・デ・ニーロ!
『ゴッド・ファーザー2』で若き日のマフィアのドン・コルレオーネ役を演じた彼が、再び時空を超えて(一部重複して?)アル・カポネに!
ただ、ドン・コルレオーネのように仁義を重んじるところは一切なく、今回は単純なヴィランを演じきっています。
話としては至極単純明快な刑事もの。
しかし面白い時代設定のせいか、西部劇の面影を感じさせる場面もたくさん……というか、T型フォードがビルの間を走り、プロペラ飛行機が飛んでいるのに、田舎では馬に乗って戦うというシーンがある!
警官は車の運転の他に乗馬もできなきゃいけない、という不思議な時代!
中盤で『ゴッド・ファーザー3』でマフィアの三代目になっていたアンディ・ガルシアが財務官側として出てきて笑ったw
絶対どこかで裏切るだろうと思っていたら裏切らなかった……多分、イタリア系移民に対する配慮として味方側にもイタリア系を配置したもよう。
だけどどう見ても血の気が多かった三代目だからw
まさかの三代目VS初代という不思議な共演でした。
階段落ちやマフィアの円卓会議など、見たことがあるシーンの連続で面白かった!
音楽も『ゴッド・ファーザー』を意識してのクラシックよりでよかった……と思ったらこれも大御所、『ニュー・シネマ・パラダイス』のエンニオ・モリコーネさんでした。
結局、実話のため史実にそってアル・カポネは脱税疑惑で無事刑務所入りして話は終了。
映画のラストで禁酒法が廃止され、「どうしますか?」という記者の質問に「飲むよ」と答えたネスがかっこよかった……。
しかし、wikiのエリオット・ネスに関する一文。
「生涯を通じて重度のアルコール依存症だった」とのこと……一番禁酒法が必要だったのはこの人じゃないかw




