『キングコング/髑髏島の巨神』怪獣映画の醍醐味を思いっきり詰め込んだB級パニック!
※ネタバレあり
絶妙なサブタイトルセンスもそうだけど、吠えるキングコングを背景に、怪獣大集合のポスターから漂う猛烈なB級臭……予算はA級だろうけど、これはわかってらっしゃる人が作ったに違いない。
完全にB級を当てにきている!
永久名作扱いのA級とは別に、どこか抜けたB級映画も個人的にすごく好き!
特にパニックとホラーは、B級のほうがいい仕事しているときもあったり。
頭空っぽにして見れる映画は貴重です!
そして、映画全体からも「わかってらっしゃる」感が滲み出ている!
髑髏島に行った調査団がキングコングをはじめ、他の怪獣たちに襲われて、てんやわんやのうちに脱出するという、ストーリー的にはあるあるなネタ。
しかしB級怪獣映画のセオリーどおり、人間は間抜けだが怪獣には気合が入りまくっている!
大体この手の映画は怪獣を出すまで引っ張るけれど、開始一分くらいでキングコングが出てきてくれて満足でした。
ライバル怪獣が愛のない造形をしていたので、そこはいまいちかなと思っていたら、あとでちゃんと大ボスが登場してくれて一安心。
やっぱり大怪獣には大怪獣をぶつけないと!
ラストバトルは背負い投げからの鎖首絞めなど、怪獣プロレスもバッチリ。
ただキングコングの瞳に吸い込まれる演出をたびたび持ってこられると、いろんなアニメOPのシーンが浮かんで笑ってしまう……キングコングにそんなロマンチックな演出されてもw
そして字幕後のCパートからは監督の東宝怪獣好きが伝わってきました……一瞬映る日本地図。そしてスライドに映される諸々の怪獣の影絵。
……明らかにメイドインジャパンな怪獣ばっかり!
これは2020年公開予定の『ゴジラVSキングコング』リメイクに期待していいのかな?
『シン・ゴジラ』とは真逆の怪獣映画になりそうだけど。




