『キャビン』クローズドサークルものの舞台裏は……ドッキリ大成功?のB級映画!
※ネタバレあり
アメリカで、100人くらいのエキストラを使って隕石落下からゾンビの襲来までをたった一人に信じこませたドッキリ番組を思い出した……前半はまさにこれ!
どんな突飛な設定でも人は意外と信じてしまうものなんだ……という驚きと、仕掛けられてる人も実はサクラなのかもな、という思いが交互に混ざり合ういい番組だった……!
隕石来襲の嘘のテレビ放送(主人公が見ているテレビのみ)や、隕石の世間話をする仕込みの店員、ハックされたカーラジオ、携帯から流れる隕石への警告情報。
それだけで人間は簡単に隕石が落下すると信じ込んでしまうんだな、と再確認した番組……だったはず。
『キャビン』は、バカップルとギーク、秀才、ヒロインの5人が山奥の古いコテージでキャンプというホラーあるある設定。
家で見つけた呪いの書を読むと、ゾンビの家族が襲来!
だが、その裏では「今回のお客はゾンビを選んだぜ、イエーイ」と賭けに勝った謎の会社の職員たちが喜んでいる……。
なお、「ゾンビ」単体に賭けても外れで、「ゾンビ家族」で初めて勝利するもよう……賭けの設定細かいなw
ファンタジーホラーのクローズドサークルものと、それを提供する企業がいるというリアルが混在していくのが新しい。
小ネタでは、妙なジャパニーズホラーリスペクトが面白かったw
このホラー惨劇プロデュース会社には、日本支部もある設定。
リングをちっちゃくしたような女の子の幽霊が教室を飛び回る映像が監視カメラにw
そして無事幽霊を封印した日本の女子中学生たちに、カメラの前の職員たちがFワード言いまくっている場面がw
中盤で小屋にゾンビ家族が現れ、惨劇が始まり、一人一人殺されていく……と思いきや、後半ではシナリオ全てをぶん投げたようにファンタジーなクリーチャーたちが大集合!
しかし、幽霊と妖怪とゾンビと殺人ピエロを一緒くたに出すと、途端に恐怖感が薄れるということがわかりましたw
困ったときの邪神頼みも登場し、まさにモンスターオンパレード!
もうここまできたら腹を抱えて笑うしかない、『死霊のはらわた』オマージュから極上のB級ホラーエンターテイメントとして着地……というか爆死を決めてきた作品!
ラストの潔さが半端なかった!




