『秘密の花園』イングリッシュガーデンのシーンだけで価値がある、原作に忠実な映画!
※ネタバレあり
ファーストシーンから幼女のお着替え。何か別の映画借りたっぽいと思って焦ったけれど、ちゃんとしたバーネット原作の名作少女小説の映画版でした。
最初の印象は、ものすごく凝った画像ながら、主役の女の子が仏頂面で不細工だ……という。
どうしてこんな子役を……と思いながら見てたら、ハリポタのマクゴナガル先生で有名なマギー・スミスがメイド長役で登場してテンションが上がる!
基本的に原作よりに進んでいくけれど、とにかく映像が綺麗!
ヒースが一面に繁った荒れ地に、緑が芽吹いていく様を早回しで映すシーンはすごいの一言。
教育番組から借りたんじゃないかと言うくらいの定点観測!
癇癪持ちで病気がち、外に出るのは車椅子という従兄弟のコリンや、メイドの弟ともに荒れた庭園を少しずつ手入れしていくうちに、なぜかメアリーもどんどん可愛くなっていく!
こっちが表の顔か!
コリンも車椅子から下りられるようになり、最後は走れるほど回復w
そりゃあ筋肉使ってなかったら弱るよ。
終盤、息を吹き返した秘密の花園は、イングリッシュガーデンの緑と赤の対比が鮮やか!
美しすぎる映像に見はまった後、クレジットを見たらF・コッポラ総指揮でした。
今まで知らなかった……。
鍵をかけて閉じ込めていた花園が復興したことと、主人公やコリン、陰気なおじさんの気持ちの回復が対応している、いい作品でした。
最後マギー・スミスが管理不行き届きで解雇されてしまうのだけがせつない……。
ものすごく過保護なだけで特に悪気はなかったのに。
「この映画よかったよ」と友達に話したら「クララが立つ話?」と聞かれて笑ったけど、よく考えたら大筋は大体あってるw
どうも原作の作られた19世紀末から20世紀初頭、ハイジも含めて自然に帰ろうブームが起こったようで。そういえばジャングルブックとかもこの時代だなと。
工業化が進み都市がスモッグで覆われる中、自然の力で健康を取り戻す話が流行ったもようです。
ロンドンでは赤ん坊を専用ケージに入れてアパートの窓から吊す健康法が流行ったりもしたそうで……もうここまで来たら虐待すぎるw




