『ターミナル』 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』と同様、嘘としか思えない実話を元にした映画!
※ネタバレあり
離陸後に祖国の政権が転覆し、ジョン・F・ケネディ国際空港で出国できなくなった結果、空港の乗り継ぎロビーで数ヶ月放置されてしまう!
……映画で見るとそんな馬鹿なと思うけれど、実際にあったことらしいのでそこは仕方ない!
舞台は終始ターミナル。主人公演じるトム・ハンクスがそこから出ていきようがないので……。
食べ物を得るために始めたカート回収の仕事も取り上げられ、途方にくれた主人公。
だが恋のメッセンジャー役や、建設作業員、隣国のロシア人の通訳など次々と他の仕事を見つけ、改装予定の到着ゲートを自宅に作り替えていき、ついには空港の名物おじさんに。
そんなにうまくいくかっていうぐらい、うまくいくこともあるもんだ!
難点はイマイチ盛り上がりどころがないところと、初期に通訳がいればなんとかなったんじゃないかな? という疑問。
ポケベルに時代を感じるけれど、2005年設定なら電話通訳や電信で、それこそロシア人を連れてくれば半分程度は話せる訳だから、初期の方で解決したんじゃないかな……と言ってしまうと後半の面白みがなくなってくるけれど。
主人公が愚直で優しいのは当然として、脇役の個性派がいい感じ!
最初主人公にスパイ容疑をかけていたおじいちゃん清掃係も、最後にはジャグリングすら披露してくれる仲に。
恋のメッセンジャーを依頼した空港の機内食サービスのお兄さんは主人公のおかげで目当ての入国審査官と無事結婚! 空港で式とかあげるのが海外っぽい。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズとのロマンスもありの、結構充実した空港ライフを送り、祖国に平和が戻ったのでNYに行く使命を果たして無事帰還、というコメディーよりハートフルな内容。
なお、実際空港に取り残された人は17年間シャルル・ド・ゴール空港で暮らしていたそうで。
空港が家って最高にうるさそうなのに、意外と逃げないのが不思議!
と思ったら病気で病院に収容されたらしく、それで空港からいなくなったそうで。
病気にならなければまだ出て行かなかったのか……どれだけ住みやすい空港なんだ!
スピルバーグ監督でも『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』系の、実話を元にしたファンタジーな映画でした。
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』も本当に実話? というくらいファンタジーだった……詐欺師がすごいのか、あまりにザルすぎる警察や周囲が馬鹿なのかわかりませんでした。
あれかな、変な服の組み合わせでも堂々と歩いていればファッションに見えるのと同じかな?
しかしパイロット、医師、弁護士とか、吹いていいホラのレベルを超えている職業になりすますのが怖いw
パイロットとか、もし上空で機長が倒れて運転を変わらざるをえなくなったら自分もおしまいなのに、そこまでは考えなかったのだろうかw
でも弁護士は嘘ついた後でちゃんと資格取得してるので逆にえらいw
ただ、最後に天才詐欺師が逮捕されて刑期を終えた後、アメリカ合衆国のセキュリティ・コンサルタントになっているので笑ったw
元祖「ウィルス作ってgoogle入社」エピソード!