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『アナスタシア』(1997年) 伝説となった最後のロシア皇女、アナスタシアの冒険とロマン!

※ちょっとネタバレあり

 どう見てもディズニーだけど実はディズニーじゃなかった!

 という元ディズニースタッフが作った2Dアニメ作品。

 とにかくロマノフ王朝時代の宮殿の場面、隅々まで手の込んだ映像美に圧倒されます。

 この時代の3DCGが発達しすぎてなくて、実写に頼らないといけないから二重に手間がかかっている感じがすごく好き。

 まず実写で撮影してから、2Dでデフォルメしてもう一度セル画で描き直しているらしく、動きが皆リアル。

 その時代の3Dと2D組み合わせ映像の最高峰はディズニーの『ターザン』がツタを渡るシーンだと思うけれども、この作品も相当手がかかっていて綺麗……背景も動きも、この時代ならではの不思議な手作り感。

 デジタルに慣れてしまった今としては、セル画撮影の絵を見るとほのぼのする……。


 ただ脚本に難ありでした。


 1917年のロシア革命。皇帝家族は全員捕らえられ、処刑される。

 しかしただ一人、埋葬場所から遺体が発見されなかった末っ子のアナスタシアは実は生きていたのではないか? という有名な都市伝説が元になっている話。


 史実でも偽アナスタシアはちょくちょく現れ、その中の一人は死ぬまで自分は皇女アナスタシアだとして押し通し、親戚達もそれを認める事態にまで発展したらしいですw

 しかし、アナスタシア伝説は『追想』含め、他も優秀な作品が多々あるので、それらに比べるとアニメとはいえ少し子供向けに寄りすぎた感が。

 ヴィランで一番存在感が欲しい怪僧ラスプーチンのカリスマが最後まであまり感じられなかった……。なんかふわっと倒して終わった。


 ただ、2009年にアナスタシアの骨は既に発見され、正式なDNA鑑定結果が出たので生存説は完全に否定されたのが切ないです。

 それから長く続いた混迷の時代を思うと、ロシア国民の願いとしても生きていて欲しかったんだろうなと思わずにはいられません。

 ……新事実は時として伝説をひっくり返しますが、なぜかロマンだけは生き残るのが不思議。

 クリスタル・スカルとかネッシーとか、事実が割れた今でも写真を見るとワクワクします。

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