『超高速!参勤交代』サブタイトルは「このミッション、インポッシブルです!」これだけで作品の中身を紹介しきった時代劇コメディー!
※ちょっとネタバレあり
時代劇映画というと黒澤明とか、大河とか重厚なものを想像しがち。
あとは人情ものとか、恋愛ものとかがサブメイン。
なのに、このタイトルのふざけた疾走感!
「超」のロゴも走の下部分が足になったりしていて面白い!
時代劇なのにこのタイトル……多分そこまでいい映画じゃないだろうと最初敬遠していたけど、友人の強い勧めにより鑑賞してみたら、期待以上に面白い時代劇コメディーでした!
ここまで腹を抱えて笑えるコメディー映画は、現代物にもほぼないのでは? と最後まで楽しく見はまってしまった作品。
話の筋はタイトルまんまです。
貧乏な湯長谷藩の田舎大名が、金山の不正届け疑惑をかけられた挙句、通常は8日かかる参勤交代を5日で来いという命令に必死で従うという話。
莫大なお金がかかる大名行列を組まねばならない、というしきたりがあるが金はない! 時間もない!
もはや、知恵と工夫でなんとかするしかない! と家来とともに奮闘して江戸へ向かう。
とった戦法は……関所など、絶対に大名行列を組む必要があるところ以外、殿様含め八人でマラソン。
刀は少しでも身軽にするために竹光w
山越えでショートカット、などなどの工夫を繰り出すが、それでも金ないので中元も雇えない!
おまけに参勤交代を邪魔して金山を奪おうとする極悪老中が、先々に忍びを放ってくる!
ハチャメチャな状況の中、関所をいかにも大名らしく通過する場面で爆笑し、この映画は良作だと確信しました。
主役の佐々木蔵之介も訛り丸出しの田舎大名で気弱なところと、シャキッとするところはシャキッとするギャップが面白い!
最後にちゃんと殺陣……というかアクションシーンもあり、派手な立廻りもあったので満足!
しかし、この映画は全く殺陣メインではありませんw
勧善懲悪の水戸黄門スタイルでありながら、ほんのり人情話も入れつつ、全てを笑いの方向に持っていく。
これこそライトノベルならぬライト時代劇!