1話:ちょっとコンビニ行ってくる的なノリで異世界へ行っちゃう系女子
誰もが興味ないことかもしれないですが初投稿です。
なので温かい目で見てもらえると幸いです。
「…成功率は70%……」
そう呟くと、彼女の部屋が光に包みこまれる。
2×××年○月△日、地球から1人の人間が文字通り一片も残さずに消え去っ
「…ただいま」
……訂正しよう、◯月△日◇時◯分から数分間、1人の人間が地球から居なくなっていた。
不知火 香恋、それが彼女の名前だ。題名で察している方は多いと思うが彼女は天才だ。
生まれつき持ち備えていた器用さのおかげか、彼女は一度見ただけでそれを理解、応用、実践することができるくらいに天才だ。
そして、現在高校2年生。
既に彼女は地球上に総合的な学力で彼女を上回る者はいなくなるほどの知識を有していた。
ある日、彼女はふと思い浮かんだのか戯れにある機械を作りはじめ…そして完成させた。
時は遡り◯月△日◇時◯分……
場所は異世界(仮)ミェントチャコ王国、王宮の大聖堂での出来事である…
「うぉぉぉぉぉ!やっだぞぉぉぉぉぉ!」
魔法陣から煙が湧き出す中、周りにいる、兵士、魔術師が歓声を上げていた。煙の中からは人影が4つ…。
「けほっ…けほっ……一体何が……?」
彼の名前は神ヶ谷 隼人。
香恋と同じ学校、クラスに所属しており、イケメンで、運動神経も良く、頭も一般的に高校で天才と呼ばれるくらいにはいい。
イケメンである。
お化けとかが苦手だったり多少ヘタレな所もあるが、いざという時は勇敢に立ち向かうヒーローみたいな存在である。
イケメンである。
何度でも記すがイケメンである。
「な、何が起こったんだぁ?」
彼の名前は木村 良介。
もはやクラスメイトなのは言わずもがな。
食べることが大好きで、それ故に体型はかなり大型である。
普段は優しい性格なので、クラスのみんなからの頼み事も快く引き受けてくれる。
その為、学級委員は隼人と良介の両方が票を取り合っていたりとか。
そして、3人目、金色の長髪の…
「HAHAHA!どうやら私達はトンデモナイ事件に巻き込まれてしまったようだねー!」
ヒロインかと思った?…彼の名はマイケル ジョンソン。
日本生まれ日本育ちの欧米人であり、隼人の友達でもあった。
「あれが勇者様…」
「これでこの世界の治安は良くなる…」
など兵士達がザワザワとしている中、王冠にマント、杖を装備した明らかに見た目が1番偉そうな人、ピェノ王はふと
「我らが召喚する予定だったのは3人だったはず…なのに何故人影が1つ多い…?」
と、思ったことを呟いていた。
そして、残りの人影、もちろんここまで読んできた読者の方はお分かりだろう、そう、香恋が姿を現わし、
「あ…忘れ物したから帰る。」
無表情のまま抑揚のない声で呟き、手に持ったボタンを押すと彼女は光に包まれて消えてしまったのだ。
「「へ?」」
直後、大聖堂にいたほぼ全員が間の抜けた声を出し、そして一時の静寂が訪れたのはもはや言うまでもあるまい。
そして時間は今に戻る…
再び出かける為の支度を終えると、彼女はふと部屋のある方向をじっと見つめ、そして指差す
「そこの君、この物語は異世界物を読むのが好きな作者が戯れに異世界物から感動やらエロやらを抜いた作品。もちろん、少しはあるかもしれないけど。そして、物語を書くのもこれが初めて。なので、苦情やら不満やらはいくらでも言っていい。ただ、時間を無駄にしたと思っても自己責任、おぅけい?」
そして、また別の方向を向いて
「ちなみにあんま調子乗ってるならしばき倒す、おぅけい?」
お、おぅけい…気をつけます。
「じゃ、さっきの座標に合わせて…っと」
再度ボタンを押すと彼女はミェントチャコ王国に戻…れなかった。
辺りを見渡す。
そこにあるのは大理石でできたどこか神聖な雰囲気のある建物であった。
そこへ香恋は何の躊躇いもなく向かう。
建物の中へと入り、更に奥の方へと進むと
「よく来たわね…と、言っても、呼び出したのは私の方だけれど…って、貴女、私を無視して何をしているの!?」
と、神々しい衣装を見に纏った華奢な女の子、その視線の先には
「…珍しいちょうちょ…」
と呟き、その女の子を完全に無視して蝶に夢中になってる香恋の姿が。
…そう、これは異世界に混沌を巻き起こす序章に過ぎなかったのだ。多分。




