長官山田時光
「コチラモススキート10000号目的ノ場所ニ着イタ。次ノ指示ヲ待ツ。」
丁度祐作達がデカミミズと戦っているとき防衛軍の基地の西側に一匹の蚊が飛んでいた。しかしただの蚊ではなかった
「ザザザ…コチラ、本部合図ガ有ルマデ待テ。」
何か通信機を使って話している
「了解。」
我々ミュータントノ勝利モ近イ。シカシ、日本ト米国ダケガ、ナカナカ倒セナイ。ダカラ我々ハ、コウシテ偵察シテキタ。ナノニ…皆…グスッ。イカン泣イテイル場合デハナイ。
そのとき「ドカーン」と後方から音がした。
ナ…ナンダアッチハ確カ
「ザザザ…聞コエルカ10000号遂ニヤッテシマッタ!
現レチマッタ。」
「ザザザ…ナンノコトダ?」
「ソコカラ2Km先ノ森デ、“ビッグアングリワーム”ガ奴ラト戦ッテイタ。ケレド、ヤラレチマッタンダ一発デ。」
「ザザザ…ナッ何ダッテ!」
「ザザザ…ソノトキ、ソノ場所カラ巨大ナ、エネルギー波ヲ、レーダーガ感知シタ。」
「マサカ、ソノエネルギーノ正体ハ…アイツラ基地ニ戻ッテクル!」
「コレハチャンスジャナイノカ?」
「ナンノダ?」
「ソレクライ、オ前ニモ分カッテルハズダ。アトハ任セタ。」
俺に着せられた防護服はナンチャラウイルスの感染を防ぐためらしい。あのあとでっかい機械室に連れてこられてそこでそれまたでかいブラシで体じゅうを擦られて今でも若干ヒリヒリする。そのあと黄色い服を着せられた。
そして今長官室の目の前にいる。
「オーイ待たせてごめんねー」
すると聞き覚えのある、なんか緊張感の無い声がした。
「黒雪さん、あっ軌道さん」
「すまない少し遅れた。その様子じゃブラッシング地獄は済んだようだな。」
痛みを思い出しビクッと肩をすくめた俺を軌道さんは笑いながらからかった。
さっきの戦いの時気づかなかったが軌道さん達の服の色は赤色だった。
「さっ、準備はいい祐作?」
プロフェッサーKが聞く。
「はい」
長官なら何か知っているかもしれない。しかしこのまま俺の記憶は戻るのだろうか。半分の期待と不安が交差する。
「失礼入るよ」
プロフェッサーKはかなり馴れ馴れしい態度で入った。
そんな入り方で怒られないのか?
「彼を連れてきたよ。さあ君も入って。」
「しっ、失礼します。」
うわー緊張して噛んでしまったー。
「失礼します!一番隊戦闘員軌道と。」
「同じく一番隊メカニック黒雪です。」
2人とも大きな声で入った。黒雪さんこのときははっきり喋るんだ。
「全員来てくれたようだね。」
そこにはメガネをかけた男性がいた。
「私がこの地球防衛軍長官山田時光だ。そして隣にいるのが秘書の川本・セクレタ・ミッチェルだ。」
「宜しくお願いします。」
「富浦祐作です。よろしくお願いします」
ふぅー今度は噛まずに言えた。
「悪いがトッキー早速説明してくれないか?」
「そうだな祐作君は確か記憶喪失だったね。長い説明になるが聞いてくれ。悪いがセクレタ終わったら彼を呼んできてくれ。」
「はい、かしこまりました。」
2時間後一「というわけだ。ってあれ?祐作君大丈夫かい?」
「一応、大丈夫です。」
まさかこんなに話すとは。まあだいたい分かったけど特に重要なことは、一つ。
「顔色悪いよ。」
俺は今未来にいる。そのことで頭は一杯だった