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はじめに

この時期に出す話ではないかも知れませんが、あえて、自分自身が問題を忘れたくないという自戒の念も込め、書かせていただいた文章です。

ご意見あると思いますが、宜しくお願いします。

 日本の自殺者は、平成17年の統計で、3万2552人(警察庁調べ)である。これは、交通事故死者数(平成17年6871人)の5倍近くという結果になる。

 特に、未成年者のいじめが原因の自殺のニュースはなくなることはない。これは、実に悲しいことだ。本人は勿論、その家族や友人も浮かばれない。何とか食い止めようとしている人々もいるが、そもそもいじめを訴えるという行為は、とても勇気がいる。


 いじめの相手が先輩や同級生なら、またいじめられるのではないかと不安の念に駆られる。思いつめて、登校拒否になる子も少なくなく、最後は死を選ぶしかない状況まで追い込まれてしまうケースもある。


 

 私自身、同級生や先輩のいじめもあったが、過去を振り返れば自分にも原因があったのではと思うこともある。それは、別で語るとして、問題は教師にいじめられた場合である。これは、どう対処すればいいのか。原因を問い詰めようにも、先生に楯突くという行為は思いのほか、勇気がいる行為だ。今後の将来にも影響する可能性が大きいし、何より自分の居場所がなくなる危険が高すぎる。実にリスクが高い行動と言えよう。


 近頃、とりだたされている大阪市の高校のいじめ自殺の報道で、そのいじめ・暴行を受けた生徒がその張本人の顧問に手紙を送ろうとした際、周囲が止めたという話を聞いて、私は驚愕した。

 彼らが私を止めた動機はまったく違うが、私も似たようなことをしようとして、周囲に止められた過去があるからだ。


 受験シーズンということもあり、その高校のニュースが連日話題に上る。

その中で、「今、入試を取りやめるとは。その高校に今後入学する生徒のことを考えろ」という知識人もいるが、その発言そのものが自殺で命を落とした者の意思を無視している気がする。

 勿論、受験生やその学校に通う生徒への影響は、はかりしれないものがあるのは理解できるが、死人にくちなしとなっては、あまりにも彼が浮かばれない。


 そういう今だからこそ、書き残しておきたいと思った。同じく、直訴しようとしたものとして、『いじめを大人に直訴する側の覚悟』というものを。




 付け加えておくが、この事件は起訴されるようなので、その件とは別として考えるということを明記しておく。 

 

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