異世界転生したかったけど、無いって本当?
ただの趣味の妄想です
男「あぁ・・・異世界に憧れた人生であった・・・」
男は30代最後の日に短い人生に幕を閉じようとしていた
男「あとほんの数分で40歳だったな・・・」
激務に耐えられず、仕事を辞め心身の療養をしていたが
既に身も心もボロボロになっていた男は病気を発症し
療養の甲斐無く病死を待つのみであった
男「死んだら異世界に転生したい・・・」
異世界に憧れるオタクの最後の一言である
男「・・・え?・・・ここは何処だ?」
気が付くと彼は不思議な空間にいた
神「ここは神の世界、天界だ、迷い人よ」
男「・・・天界?・・・つまり天国?」
神「天界と天国は違う、天界は神の住む所、天国は死者の住む所、つまりお主の行く所だ」
本来は死んだら天国か地獄に行くという事だろう、男は死んで天界へ迷いこんだようだ
男「いったいどういう事なんですか?」
神「迷子というわけだ、すぐに天国へ送り返そう。・・・む?どうしたものかな・・・」
神様がなにやら考え込んでいる、男は何がなんやら分からず困惑している
神「どういうわけか、輪廻の輪から外れてしまっているようだ、このままでは送れそうも無い」
男「あぁ、これはあれですか、異世界転生あるあるですか」
神「そんなものは無いぞ」
男「そんなものとは?」
神「だから、異世界なんて物は無い」
男「そんな・・・?うそだろ?じゃあ、俺はどうなるんですか?」
神「うーむ・・・どうするかな・・・消滅させる?いや、いっそ神の仕事をさせるか・・・」
一瞬凄く怖い事を言われた気がしたがその後の神の仕事というのが気になった
男「え?消される?・・・ん?神の仕事かぁ、異世界とか作れないのかな・・・?」
神「ほう・・・?世界を作りたいと、それは創造神になりたいと?」
男「あ、いや、そこまでは・・・異世界を作る仕事を手伝って完成後に転生させてもらえたらなと」
神「なるほど、今後お主のような者を救済として送る為の場所が欲しいという事か」
他の人の事までは頭に無かったが迷い込んだら消されてしまうよりは良い
神「よし、お主には新神の女神と異世界を作ってもらうとするか」
男「新人?あぁ、新しい女神様、新神・・・大丈夫かな・・・」
神「新神と言っても幼子では無い、ちゃんと常識もある神だ」
異世界転生物を読み漁っていた彼にとっては女神=駄女神なのであった
神「連れてくるからしばし待て、それと候補を探す」
不安と期待で胸を膨らませながら、しばらく何も無い空間で待っていると
そこに一人の女性が現れた
女神「はじめまして、あなたが異世界を作りたいという迷い人さんですね?」
男「・・・えっと?・・・はい、そうです、作りたいというか転生したいんですけども・・・」
女神「なるほど、異世界転生したかったんですね、わかります、良いですよね」
男「わかってくれますか、良いですよね、転生!」
なぜか話の分かる女神様の登場に不安を忘れてはしゃぐのであった つづく
異世界転生も、まずは作る所から・・・です




