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18話「色々な会話の中」

~前回まで~

 ルーファーたちは、首都チーダスでの戦闘から離脱をし、アルスの武器屋がある村に向かった。

 そこで、ダンからもう一つのタカンの拠点を他の商隊と協力して攻撃する話を聞いた。

 そして、ルーファーは、ベルス第一商隊の議員『バダン』と初めて出会う。

「こいつは、じゃんけんで負けて商議会議員をやってるんだ、あんまりいじめないでやってくれ」


 ダンは他人事のようにバダンを紹介した。


「ホントですよ!いつ議員の職から解放してくれるんですか!2年の約束でしたよねェ?」


「あ~5年じゃなかったけ?」


 ダンは耳をほじくりながら、バダンの話を聞き流している。


「それでも、もう7年目ですよ!」


「どっちでも、まあいいよ」


「よくないですよ!」


 バダンは、地団駄を踏んでいた。

 すると、店のドアが開いた。


「みんな来てるんだ、商戦車があるから来てるとは思ったけど。ふふ、にぎやかで楽しそうだね」


 アルスは野菜が入った籠を持って帰って来た。

 するとバダンはアルスに近づいていった。


「アルスさん!ダンさんに言ってやってくださいよ!バダンがかわいそうって!」


「バダンがかわいそうなのは事実だけど、バダン以外にできる人いないのよ。バダン、もう少し頑張ったら?」


「アルスさ~ん…」


 バダンは唯一の希望を失った声を出した。

 アルスは、『ちょっと私野菜おいてくるね』と言って店の奥に消えた。

 ルーファーは、アルスに着いて行った。この前の発砲について、話したかったのである。


「アルスさん少しお話、いいですか?」


「ん、ルーファーちゃん、どうしたの?」


「アルスさん…実はこの前、頂いたこの銃でーーー


 ルーファーは、この前のチーダスでの戦闘時、銃で相手を倒せた詳細をアルスに伝えた。


「うーん、何でだろう。一回目は普通の銃として、2回目は普通に敵を倒せた。不思議だね」


 アルスも首をかしげ、良くはわからないといった表情をしていた。

 通常有効性のないはずの攻撃が効いている、実際に現場を見ていなければそもそも信じられないだろうとルーファーは思った。


封樹(エル)の剣を使った人限定で有効なのかな。それともルーファーちゃんがこの前撃った時、何か特別状況にあったとかかなぁ…」


「あ、そういえば封樹の力(エルマ)を発動させていました!」


「確信はないけど、もしかしたらそれが関係しているかも…時間見つけて検証しよっか」


「ありがとうございます!ぜひお願いします」


 アルスと離れたあと、ルーファーは村の集会所へと向かった。ここで今度行われる拠点制圧の会議が行われることとなっていた。およそ村には不釣り合いな華美な商戦車が複数台止まっていた。

 ルーファーは集会所の中に入り、会議の開催を待った。


「みなさん、お集まりいただき誠にありがとうございます。ベルス第一商隊のダンです」


 ダンはいつもと違い、かしこまった態度で会議を始めた。


「すでにどういった事情かはお伝えした通りだとは思います。我々は民間人が監禁されているであろう、とあるアジトの捜査と制圧に向かいます。今日は、その作戦のすり合わせを行えればと考えております」


「民間人を人質にされたら、制圧は一気に難しくなる。まずは、人質のいるところに速攻を仕掛ける。その後、周りの連中を排除。これだね、以上」


髪の毛をやけに尖がらせている男が結論じみた言葉を発した。

『ちょっとカッコつけて喋ってるの腹立つ』とルーファーは内心でつぶやいた。


「ベックスさん、ありがとうございます。私もそれしかないかと。人質は少しばらけて収容されているので、複数部隊に分けて突撃するしかないです。」

 

 ダンも話を合わせた。

 ベックスと呼ばれた男は、作戦をさらに詰めていった。


「できるだけ動きが速い連中が必要だ、後からそいつらが戻ってこれるように別動隊が道を開けとく必要もあるな」


「メンバーは、リンを中心とする集団、ベックス隊長を中心とする集団、ヴォードさんを中心とする集団の3部隊にわけて、メンバーを仮で振り分けておきました。こちらの用紙に記載があります」


 ダンはあらかじめ議論の流れがこうなることを想定して、詳細なメンバー選考の話までも始めた。ルーファーは、ダンの用意周到ぶりに少し驚いた。


「これでいい、俺らが速攻解放する、そのあと全員で制圧だ」


 ベックスは、言葉の端々に自信を匂わせている。


「あとは戦力、敵の戦力がどれほどのものなのかがわからん。暴走する人間とも戦闘する羽目になるとしたら、結構苦戦するかもな」


やたらとでかい盾をしょっている巨体の男が声を発した。

ルーファーは、一体誰なのか分からなかった。


「ヴォードさん、説明ができておらず申し訳ない。相手は、ダルムス共和国の特殊作戦部隊が中心です。4人ほど強者がおりますので簡単に説明しますーーー


会議が本格化されるにつれ、戦いがいよいよ始まるのだとルーファーは少し不安に感じた。


ここまでの主な登場人物

ルーファー・カリン:記憶を読み取る特殊な能力を持つ少女。この物語の主人公

ダン:ベルス第一商隊の隊長。ズボラな適当人間。銃身が長すぎるライフルを武具にしている。

リン:ベルス第一商隊の隊員。明るく親しみやすい性格の天然キャラの女。

アルス:武器屋の主人。

~言葉~

封樹=エル。巨大樹のこと。

封樹の力=エルマ。エルから採られて使われるエネルギー。あらゆるものへの活用がなされている。

封樹の戦士=エルズ。エルマを用いて戦う人間。

ベルス王国=ルーファーたちが暮らす大国

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