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二十五、戦の始まり

第二十五話です!

「主上、予定通りに準備が出来ました」

武官が首を垂れつつ言った。


「ありがとう…なんだか、嫌な予感がするのは何故だろう」


「そりゃ奇襲騒ぎですからね」

華楊がお茶を持って来てくれた。



「いや、それはそうだが…」



「それでは、主上。作戦を決行してもよろしいでしょうか?」


爽はここまで来て悩む。

これが成功すればいいが成功しなければ…。


「_____………やれ」

自分の一言で決まる、それがどれだけの責任がかかっているか。

国の最高責任者はこの重圧(ストレス)に耐えなければ。


「御意」

武官が去って行き、華楊と2人になった。



「…あの」

華楊は爽に話しかけようとしたが、口ごもってしまう。


「何?」



「この作戦の勝率は?」


「半分ってところだな。可樹によると」

淡々と答える爽。



「…怖くはなりませんか?」


自分の下した命令で部下たちの人生が変わってしまう。

華楊だったら嫌だ。




「怖いな。いらないよこんな立場」

首を横に振りながら吐き捨てるように言った。



だが、爽は息を大きく吸った後続けた。

「だけど、自分たちの戦略で勝てたら嬉しくないか?」


ニッと子供らしい笑みを浮かべた。

不謹慎だ。


だけど、そうでもしない限り帝にはなれないのかもしれない。



「すいません。貴方たちなら大丈夫ですよ」


「それは俺たちが一番知ってることだな」

二人は同時に吹き出してしまった。


ひとしきりに笑った二人。

「さぁて、やってやりましょう。敵に敵の計画が愚かな計画だったと思ってもらうために」



「あぁ」




___後宮の周りにて___



ドーンッという爆発音が鳴り響いた。

「爆弾かぁ。厄介だね」


海蘭は顔を顰める。


「厄介ですか?大砲とかの方が厄介なのでは?」


部下が訊ねてくる。



「大砲はこういう平地の狭い場所じゃ邪魔になってしまうよ。どちらかというと高台から狙ったりするのに向いてるんじゃないかな」


海蘭はに比べ、と続ける。


「爆弾は導火線を長くして、いつの間にやら敵地から飛んできて爆発…的な流れで爆弾は種類にもよるがこういう人が入り乱れた場所じゃあ、敵味方問わず倒せる」



無慈悲なやり方…嫌いだよ。



「じゃあ、行くか。敵地へ」

海蘭は複雑な表情をして言った。


「はい」



敵地に乗り込むことは命を賭ける覚悟が必要だ。





「そうか。爆弾ね」


「ごく一般的な作り方ですね」


爽と華楊は武官が持って来た爆弾が爆発した後のかけらを見ながら言う。




「作りが凝っていて威力をあげるというよりは簡単な作りでいいから量産することを目的としているみたいだな」



「そうですね。数で攻めて来ているようです」



「…早く主犯を倒さないとな」

すごい迫力だ。

皇帝が本領発揮したらどうなるだろうか。



「全力を尽くします」


ありがとうございました!

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