表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/30

二十三、襲撃

第二十三話です!

「おはようございます。だいぶ体調が良くなったみたいですね」


華楊が部屋に入って来た爽に言う。

「…あぁ」


顔を伏せて、気だるそうに返事を返す。

体調は良さそうだ。


となると、気持ちの問題だ。



きっと、朝になって気がついたのだろう。

自分が発した言葉を。



「主上、私は気にしておりませんから仕事をしましょうか」


「…ん、」



心底気まずそうな爽は、視線を彷徨わせている。


「熱に浮かされて、発した言葉は数えられませんよ」

華楊はそういうが爽としては気にする。


「すまない…」


「だから、気にしていません」

語尾を強くして爽に言い聞かせる。



「…」

「…」

逆に気まずいから無言はやめて。



「あの実は…」


華楊が口を開きかけた時、外からけたたましい音が鳴り響いた。

「なんの音だ?」


「銅鑼?」



「失礼します!」

慌ただしい感じで武官の1人が入ってくる。




「何が起きたようだな」


「襲撃です」



襲撃…平和に見える後宮だが、全然平和ではない。

話によるとまだ後宮内には侵入されていないそう。


「主上、側を離れないでくださいね。護衛できませんから」


「護衛されるばっかりじゃ男として黙ってらんないんだけどね」

ニィっと不適な笑みを浮かべた。



「貴方はそれ以前に皇帝なので、私の後ろに隠れててくださいね」


「お前の後ろに隠れて、ついでに後ろから来た敵を倒す」


そうしてもらえると助かる。




「といっても、簡単にここを離れない方がいいでしょう。下手にここを動いて狙われるのは勘弁してほしいです」


華楊はただ仕事をするだけ、だけど今回は感じたことのない緊張感が体を侵していた。


なぜだろう。

もしかして、今回の襲撃犯の正体が分かるかもしれないから?

それとも…。



よほど顔が強張っていたのか爽が華楊の頬を掴んだ。

「華楊、この件は海蘭に任せたいと思うんだが」


「い、いえ私がします」



「本当に出来るのか。キツイなら先にそう言っておけ」

「大丈夫です!」

華楊はその緊張感を押し殺して力強く言った。


挫けられない。

そう、これが正念場だろうから。




「そばについてますから。爽さま」

大丈夫だと、伝えたい。

無理なんてしていない。



「…爽」

爽はポカンと口を開いたあと、苦笑した。

何に笑っているのかは分からないが大丈夫だと伝わっているはずだ。



「直ちに、警戒体制を敷け。後宮に侵入される前に防げ」

爽の指示に武官はすぐさま、踵を返して戻っていった。



「本格的な戦いになりそうだ」





後宮の外にて___後宮の外には普通の街との間の広い空間があった。


そこは建物も少なくて戦いを鎮めるにはちょうどいい場所だった。



「主犯は、外国の者たちらしい。国際情勢悪化にこちらまで巻き込みたい、と」

爽は眉間にシワを寄せて言う。


巻き込みたいとは…迷惑甚だしい。



「失礼します」

ノックと共に男の声が聞こえる。


「入ってくれ」


可樹クァジュと申します。この度は代理の戦略官としてご指名ありがとうございます」


可樹という男は雰囲気がなんだかやつれて見える。

やる気無さそう…。




「あぁ。代わりに頑張ってくれよ」


大して頑張ってね、とも思っていなさそうだ。



「はい。全身全霊で務めさせていただきます」

覇気のない声で喋る男。


乗り気じゃなさそう。



「それじゃあ、早速会議を開くとするか」


ありがとうございました!

次回、戦い編

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ