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十三、刺客…出現編

第十三話です!

___とある夜の庭で___


カサっという木々が揺れる音がする。


一人で夜道を歩いていた華楊は即座に振り向く。

「誰だ?」

華楊はすぐに応戦態勢になる。



すると…その音が止まり、すぐに前後から殺気を感じる。

前からの方が早く到達する…。


迫ってくる足音で即座にそう判断した華楊は先に前から来る刺客を一瞬の隙をついて後ろに回り込み、背中を蹴った。


つんのめった刺客は後ろから来ていた刺客を巻き込んで倒れた。

無様だ…。


「大したことないな」

倒れている刺客を見下ろすと、足でまだ意識がある方の背中に蹴りを入れた。

昔から叩き込まれてきた武術は華楊の生きる術である。


いつも腰につけている縄を取り出すとその刺客をまとめて縛った。

これは刑部に連れて行くとして…不穏な空気が流れておるな。



「主上をしっかりと守らないとな」

嫌な予感がする時…華楊は守らなければという気持ちがより一層強くなる。


華楊は生暖かい風が吹く庭で夜空を見上げた。





___次の日の朝___

「お前、昨日の夜中に刑部に男を二人連れて行ったそうだな」


「はい」


事の詳細を話し終えると華楊は爽に向かって言う。

「主上、協力していいただけますか?」


「もちろんだ。俺が参加してこそこの護衛は成立する」


「では、手始めに…出かけましょう」


爽は怪訝な顔をしたのだった。






___出かけ先___


「刺客が出ていると言うのに出かけるとは…呑気だなぁ」

爽がお忍びの格好で言う。



いつもは基本長い髪を下ろしているのだが、今日は髪をお団子にしてまとめて、紺色の外套を身につけている。

下袴ズボンで平民を装っているようだが、やはり礼儀正しい。

学があると一瞬で見抜けてしまう。



「刺客の情報を得る事が重要だと思うんです」



「情報か…刺客というくらいだから情報も何もって感じがするんだが」


暗殺を主とする刺客の情報なんて皆無だろう。

だが、最近多発しすぎているので街で何か聞けるのではと踏んだわけである。



「というわけで、行ってみますか!」


久しぶりの遠出にワクワクが止まらない華楊であった。



ありがとうございました!!

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