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Leaving Strawberry  作者: 相沢 朋美
第2章 スタートライン
7/30

7

 日曜日なのでやはり路上は混雑している。人多いね。私はついこうぼやいた。こうしたらはぐれないよ。彼はそう言って私の手を握る。私の手まで彼の体温が伝わる。異性とデートするのも、異性と手を繋ぐのも初めてだった私は緊張していた。決して怒っているわけではない。

 目的地のカフェに着くまでに、いくらか話をした。パンプスを履いているからか私が彼の予想よりも背が高いこと、彼が少し緊張していること、そして私も緊張していることーー。そうしている間に、カフェに着いたのだ。店員さんの制服がおしゃれーー黒いロングワンピースに白いフリフリのエプロンーーで、薄暗い店内に赤や青、黄色の照明があり、バロック調の音楽が流れている。周囲を見渡すと、女性客やカップルが多い。私は彼と並んで座ることにした。なぜなら以前に向かい合うよりも横並びがいいと彼に言ったから。

 彼はレアチーズケーキとコーヒー、私はチョコレートケーキと紅茶を注文した。注文したものが来るのを待つ間もいろいろな話をする。向かい合う方が仲良くなれるのではないかという彼の考えを知り、なるほどそういう価値観を持つひともいるのだと考えた。

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