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Leaving Strawberry  作者: 相沢 朋美
第2章 スタートライン
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6

 連絡先を交換してちょうど1ヶ月後の日曜日に彼と初デートをすることになり、ついにその日を迎えた。白いシャツに花柄スカート、デニムジャケットを身にまとい、化粧や髪型が崩れていないか確認し、赤いパンプスを履いて待ち合わせ場所の駅へ向かう。だが、30分待っても彼は来ない。

 事故に遭った? ドタキャンされた? それとも忘れているだけ? 来ないことへの怒りよりも不安の方が大きくなり、ついに彼に電話した。

「もしもし、今どこにいるの? ずっと駅前で待ってるけど来ないから電話しちゃった」

彼はどうやら私との予定を来週の日曜日だと勘違いしていたようだ。

「今サークルの下調べで**寺。ごめん、来週だと思ってた。今から行くから待ってて」



 改めて彼に「今どこ?」と連絡すると、「デパ地下」と言われたので横断歩道を渡ってデパ地下街へ向かう。そこに彼はいた。

「心配したんだから」

怒り気味でこう言うと、

「ごめん、3つ下の子に心配させてたとは……。怒ってるかなって思った」

という返事があった。私は単純なので彼の姿を見ることができただけでも嬉しくなったのである。

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