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Leaving Strawberry  作者: 相沢 朋美
第3章 後悔
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 帰省して年が明けた時期には

「この歳でもらっていいのかわからないけど、お年玉もらった。臨時収入入ってきた。これで侑にサマンサ買ってやれる」

とあり、事故当日には

「プレゼント買いにサマンサ行く。喜んでくれたらいいな」

と綴られていた。そう、彼はサマンサに行く途中で事故に遭って亡くなったのだ。“私がわがままを言わなければ、そうくんは亡くならずに済んだのに……”と思うと、自責の念に駆られて涙が止まらなくなった。



 北米の大学に1年間留学し、周りの日本人は現地の男性と付き合ったりデートしたりしているけれど私はその気になれなかったのだ。ずっとそうくんへの罪悪感、後悔、自責の念に苛まれていた。もちろん帰国した後も、大学在学中も、大学卒業して航空会社に客室乗務員として就職した後も。見かねた同期が私を合コンに誘ったり様々な職業の男性を紹介したりしてくれたけれど、「私の言葉で誰かの人生を狂わせた」と思うと誰とも付き合う気にはなれなかった。

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