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Leaving Strawberry  作者: 相沢 朋美
第2章 スタートライン
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 夕食後、駅ビル周辺を歩いて回る。私の今のアルバイト先のお店があったので、いまここでバイトしてるよとそうくんに言うと、そうなんだと興味津々な様子であった。それからイルミネーションを見る。通りすがりのカップルにツリーの前で写真を撮ってくださいとお願いされ、私がカップルの彼女さんのスマホで2人の写真を撮った。撮り終わるとそのカップルに私たちの写真も撮りましょうかと言われたが、恥ずかしいからとそうくんが断り、その場から離れたのだ。空いているベンチを見つけ、そこに座る。私がそうくんにもたれかかると、そうくんは私の頭をなでた。それから少し話をして私たちは立ち上がる。

 「座らなくても休憩できるだろ?」

急に目の前が真っ暗になった。そうくんの香りがする。そうくんに抱きしめられたことに気づき、抱きしめ返す。私は心拍数が早くなってドキドキしているのを感じた。あんなに寒い寒いと思っていたのに、一瞬で暖かくなったのだ。

 そろそろ解散する時間になったので、そうくんはバス停まで私を送ってくれた。いつものようにキスはしなかったものの、どこか寂しいと感じていたのだ。

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