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Leaving Strawberry  作者: 相沢 朋美
第2章 スタートライン
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 射的の代わりに弓道をしてみたいとそうくんが言ったので、近くにいる弓道部の学生さんに校舎の場所を尋ねる。彼女は私の顔を見て「ここの学生さんですか?」と訊いたので、そうですと答えると「では、おふたりで楽しんでくださいね〜」と笑顔で送り出してくれた。弓道部の催しがある校舎に行く。私は弓道のやり方を知らなかったので、見ているだけだった。けれど、そうくんが満足しているのならそれでよいと思った。

 通りすがりに私の大学と近所のファッションビルが共同企画でやっているというアクセサリー製作体験を見に行く。受け付けの女性が私の顔を見て「彼女さんに作らはるんですか?」と尋ね、そうくんは「いいえ、自分用に……」と答える。「男性用はないですね、すみません」と女性が言うと、そうくんは残念そうな顔で私と一緒に去って行った。

 外に出て、軽音部がライブをするというのでホールの中に入る。室内は薄暗く、何人か人がいた。私たちは1番後ろの端に座る。曲が始まり、最初は静かに聴いていた。

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