自己紹介
現代日本は未曽有の超高齢社会を向けている。
現在、約5人に1人以上は65歳以上。おまけに男性は約5人に1人、女性は約7人に1人は生涯未婚だという。
無縁社会、孤立死という言葉は他人ごとではなく、誰にでも起こりうることなのだ。
私は、介護職歴22年。今は地域包括支援センターの生活相談員として勤務している。
仕事柄いくどとなく人の死を見てきた。
訪問介護事業所でヘルパーとして働いていたころ、何年もヘルパーとして訪問し深い信頼関係を築いていた利用者さんが1人で亡くなっているのを何度か見てきた。
夕食の作りに行って、楽しく世話話をしていた認知症の利用者さんが深夜に徘徊したまま行方が分からなくなり、約1年後、池の底から発見され、本人確認しにも行った。
介護拒否がひどく家に入ろうとしたら包丁を投げられたこともあった。
特別養護老人ホームに勤務していたころ
毎週のように利用者さんの見舞うご家族ももちろんたくさんいた。だが、入居時と、亡くなったときだけ、ひどい場合だと最初の入居費だけ払って行方をくらますご家族もいた。
こんな経験を経て気づいけば孤立支援の専門家と言われるようになっていた。
たしかにみんな最期の時は孤独なものかもしれない……
だが!!!!! 私は少しでも地域で助けを必要としているのに孤立している人たちをどうにかしたい。
それは誰かのためではなく未来の自分のために、将来、助けが欲しいときに少しでも頼れるところを作るためにも。
30年後、介護保険制度、年金制度など存在しているのか疑わしいしね。
幸せな老後、最期を迎えるためにも、私、古賀真理子(44)が孤立死しないために考えることがあります。