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誰?

 体調不良につき、更新の時間が遅れたことを本当にお詫び申し上げます。

 ごめんなさい……。

 遙か上空に投げ出された二人は、そのままの勢いで地上に落ちてきていた。

 二人ともものすごく傷つき、気を失っているような状態だった。

「なっ!なっ!なぁ~!!!」

 こんな現象、卵時代にも経験が無い!

「とっ、とりあえず、助け舟を出さないと!!」

 私は、自由落下を続ける2人へと【魂糸】を伸ばして、【魔法】で持ち上げる。

「ぐっ、ちょっと……重い!!」

 海に投げ出されそうだった軌道を操作して、浜辺へゆっくりと運ぶ。

 私の前に二人を寝かせるが、まだ二人は気を失ったままだった。

「何々?誰なの、この人達?というか、人?」

 上を見上げると、もう空間は閉じてしまっていた。

 どこかの次元からこの島へ飛ばされてきたのだろうけど……少し様子を確認しておく必要がありそうだ。

 私は、気を失ったままの2人の傷の手当てをする前に、【魂情報】を確認しようとした。

 しかし……。

「……あー、うん。そういう事か……」

 私は、ふぅ~とため息を吐くと【聖天癒塞せいてんそうそく】で二人の傷の治療を始めた。

 先ほど確認した魂情報は、意味不明な文字の羅列だった。

 私は、卵時代にこれと同じ魂を視たことがある。

「アダモグランディアの幹彦と同じような魂を持つ者……」

 アダモゼウスの記憶を漁れば、この者達が誰なのか分かるのかもしれないけど、それをやればやるほど混ざってしまうというリスクがある。

 私はどうしてもという時以外、それをやろうとは思わない。

「だから、治療をして直接教えてもらおう~♪」

 私は先に、人間の女の方を治療した。

 ちなみに、もう片方は変な仮面を付けた人とはとても呼べない生物だった。

 なんか爬虫類と言うかドラゴン?のような感じがした。

「ううっ……ん……」

 【聖天癒塞】で傷を塞ぎ、【魔法】で自己治癒能力を高める。

 とりあえず、女性の方は見た目は完全に治ったようだ。

 そして、次の爬虫類のオバケみたいな奴の方に取り掛かった。

「あれ?……ここは……?」

 爬虫類のオバケの治療の途中に女性の方の意識が戻った。

「あ、気が付いた?大丈夫?」

 私は治療を続けながら、女性に問いかけた。

「あ、はい!大丈夫です……。あの……一体、ここは?あの……貴方は?」

「ここは、【グランディア】と【ファーベル】の間にある名も無き島よ。んで、私の名前は、【アダモ・メルサック】。あんたは?」

「あ、すみません。私は、十破聖竜軍じゅっはせいりゅうぐん所属の地の聖騎士です。名は、【トルカニット・マサシ】。巷では、【流星のマサシ】と呼ばれております。以後、お見知りおきを……。本来なら、私から名を名乗るべきでした。重ねてお詫びいたします!」

 頭が?で埋め尽くされる。

 十破聖竜軍?【流星のマサシ】?

 そんなの聞いたことも無いんだけど?

 ?マークいっぱいの私を置いてきぼりにして、【流星のマサシ】と名乗った女性は、慌てて立ち上がり丁寧に私へ頭を下げた。

 そして、私が治療中の爬虫類のオバケを見て驚いた後、自分の姿を確認して今度は土下座をしたのだ。

「……なんと、貴方は私を助けてくださったのですね!私の相棒の【サターナ】の治療までしてくださっているとは……、貴方はもしや神様ですか?」

 神様と呼ばれ、ぎょっとしてマサシの顔を見たがどうやら他意は無かったようだ。

 無垢な視線で私に只々感謝を示していた。

「……いや、只の魔法使いだよ。それより、傷だらけで落ちてきた経緯を教えてもらいたいかな?あんた達の名前を聞いただけじゃ何一つ分からないよ……」

 私がそう言うと、マサシは「ご冗談を……」と笑った。

「聖魔戦争を知らない者が、【龍神界】に居るはずがありません!」

 マサシがはっきりと断言した言葉に私の顔が引きつった。

 どうやら、彼女からは詳しく話を聞く必要がありそうだ。

 だけど、その前に……。

 私は、オホンと軽く咳ばらいをするとマサシの目をまっすぐ見てこう言った。

「あの~……、ここは【木草界】って言うんだけど……」

 私の言葉に今度はマサシが目を丸くしたのだった。

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