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アダモ・メルサック

「ここは、落とし穴があって……次は、矢が飛んでくると……マジか~」

 長い長い遺跡の通路を、私は歩いていた。

 初めはこの遺跡の攻略に何日も費やすかと思ったが、私は全ての罠の位置と道筋を把握していた。

 というのも、この遺跡は先ほども言った通りアダモゼウスの別荘のような物。

 これを建てたのも、界宝を隠したのも、罠を設置したのもアダモゼウス……。

 あれよね……、始めっから攻略本片手に謎解きゲームやるようなもんだわ……。

 大した困難も無く、最深部の大きな広間に着いた。

 私は、真ん中に置いてある大きな宝箱をスルーして、柱の陰に隠れた小さな石の入れ物を開けた。

 すると、中から綺麗な青色をした2対の玉が出てきたのだった。

「これが、【記憶きおく宝玉ほうぎょく】かぁ……。かなり綺麗な玉ね……」

 きれいに磨かれた宝石のような青色の玉は、一つが肉体の記憶を、もう一つが魂の記憶を司っている。

 この宝玉は2つで1つの界宝で、基本的に2つ揃っていないと効果の無い物だ。

 私はそれを大事にポケットにしまうと、遺跡を後にした。


「ふぅ~……」

 遺跡を無事に抜け出して、大きく息を吐き出した。

 この遺跡内で魔法や特殊能力を使用した場合、電撃が流れる。

 それを予め知っていた私は、敢えて徒歩で遺跡の迷路を抜けて界宝を取ってきた。

 時間にして、往復13時間ほどかかっている。

 肉体的疲労が思っていた以上にあり、ものすごく疲れてしまった。

「【自己強化】も何にも出来ないんだもんなー……。【転移】が出来れば、楽だったのに……」

 いくらアダモゼウスの肉体を使用したとしても、所詮は11歳の小娘の身体だ。

 肉体を酷使するのも限界がある。

 改めて、自分の魂情報を確認してみる。


 名前:アダモ・メルサック

 性別:女性

 年齢:11歳

 HP:11/25

 MP:26344/28422

 力:21

 防:18

 速:37


 <特殊能力>

 【神域開放しんいきかいほう】:自分自身の身に危機が訪れた場合、瞬間的にアダモゼウスが力を貸す。


 <特殊技術>

 【重罪心疲(極)】:疲労させることを付加した能力拳法

 【放腐土帰(極)】:土へ還る素材なら、腐らせて土へ還す能力拳法。

 【勝底密御】:あらゆるものの密度を変化できる能力拳法。奥義未習得。

 【鬼心爪殺】:生物ならば、必ず殺すことが出来る能力拳法。奥義未習得。

 【蘇命神奇】:魂が木草樹に飲み込まれていない状態ならば、生命を蘇らせることが可能な能力拳法。奥義未習得。

 【器転自武(極)】:どんなものでも武器として扱うことが出来る能力拳法。

 【爆砕壊破(極)】:どんなものでも木っ端みじんに破壊することが出来る能力拳法。

 【聖天癒塞】:生物の傷を塞ぐことが出来る能力拳法。奥義未習得。

 【分切一付(極)】:どんなものでも部品や部位に綺麗に分けることが出来て、それを元へ戻すことも出来る能力拳法。生物に使用した場合、血も出なく、痛みもないが、生きるのに重要な器官が取り除かれた場合、静かに死に至ってしまう。また、不純物などを取り除くように、分けることも出来る。


  <魔法>

 【全掌握】:全ての基本魔法を使用可能。(※オリジナル魔法除く)

 【変身】:肉体の細胞を変質させ、強制的に成長させることによって、どんな姿にでもなれる。但し、寿命を削る為、使用中に絶命する恐れあり。オリジナル魔法。

 魂刀こんとう蒼翼ブルーウイング】:青い翼の形をした片刃の剣。切れ味=MPの消費量となるので、MPを上乗せすれば、威力と切れ味を好きなだけ上げることが可能。オリジナル魔法。

 【自己強化再生】:自己の強化&肉体を強制改造して再生能力を付加。通常時の10倍の強化。再生は即時発動して、破損状態によってMPの消費が増減する。オリジナル魔法。


「ああ、くっそー……」

 元々の卵としての修行の成果がMPに現れてるのはいい。 

 私頑張ったなーって感じがする。

 だが問題は、それ以外だ。

 【能力拳法】が使えるのはありがたい。

 しかし、【魔法】はオリジナル魔法の使用が難しくなっている。

 自分自身の肉体の為、細胞を変異させる【変身】や【自己強化再生】が使えない。

 魂刀もアダモゼウスと魂が融合してしまっている為、どんな副作用があるのか分からず、今日まで使用したことが無い。

 肉体に関しては、論外だ。

 年相応の少女よりはいくらか頑丈だが、悲しくなるくらい一般の領域に過ぎない。

 つまり、私はどうやっても【卵】時代と同じほどの強さと知識しかなく、しかも最大の強みだった【自己強化再生】、【変身】、【蒼翼】が使用禁止状態という、あまり好ましい形で存在しているのだ。

 いや、【卵】の時代から比べれば、圧倒的に今の方が良い……。

 家族だっているし、成長もしているし、毎日が当たり前に来るし、自分の肉体だってあるし、死の恐怖だって感じることが少ない。

 ……だけど、【アダモゼウス】を止めるとなると話は別だ。

 あまりにも自分自身の強さが頼りない。

「それに……」

 私は、唯一の特殊能力に目を向けた。

 【神域開放】……。

 恐らく、私自身がそこまで強く成長しないことを見越して、アダモゼウスが取り付けておいた能力だろう。

 確かに、アダモゼウスにとってこの肉体は何ものにも代えがたいほど重要な物だ。

 だから、この肉体を失いそうな時だけ、アダモゼウスが目覚めるのだろう。

 ……ちなみに、私は一度だけ危機に陥り、アダモゼウスに意識を乗っ取られたことがある。

 馬鹿な私は、ヌメっちに会いに向かったのだ。

 そして、【サルト】へ足を踏み入れた途端に、そこの化物に襲われた。

 すっかり【卵】時代の感覚でいたから、襲われるなんて考えもしなかった。

 大きく口を開ける獣を見た瞬間に私の意識は暗転し、気が付いたら【サルト】のほんの一部だが、消滅していた。

 黒く焦げる大地と植物に怖くなり、私は急いで【マールド】へ戻った。

 そして、その時の副作用なのか……、私はアダモゼウスと少し深く混ざってしまったのだ。

「はぁ~……」

 そのおかげで界宝の在りかなどが分かったのはありがたかったが、深く混ざったせいで少し性格や人格が変わったように思う。

 お兄ちゃんにちょっと冷たくなったような気がするぞー?と冗談交じりに言われた時には泣きたくなった。

 危機が訪れるたびに、私が消滅する時期が早まる……そんな予感を感じた。


「ん?」

 海岸に出て次の事を考えながら歩いていたら、ふと何か違和感に気が付いて空を見上げた。

「……鳥?……いや、そんな感じはしないわねぇ」

 常人では気が付かないほど上空に黒いゴマよりも小さい粒のようなものがあった。

 私は、千里眼を発動させて詳しく見てみる。

 すると、それがほんの僅か口を開けた空間の切れ目だという事が分かった。

「あ?……何これ?」

 そのまま見続けていたら、不意に空間が大きく開いた!

「っ!?」

 そして、その空間から傷ついた女性と変な生物が飛び出してきたのだった!

 腹痛の為、中途半端な部分までしか書けませんでした。

 治り次第、再編集いたします。

 一昨日から、全然治らずつらひ~……。


 追記:7月17日。

 ようやくお腹が落ち着きました。

 そして、編集させていただきましたので、よろしかったら読んでください。

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