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世界一の男姫様になるまでの話  作者: 八千代 優凛
1/3

その1

世界一の男姫様になるまでの話

読んでいただければ幸いです。

「王子様こちらです。このベッドの上で眠ってらっしゃる姫様の眠りを貴方様の口付けで解いていただきたいのです。」

と可愛らしい妖精と称したエルフが言う

「分かりました。姫に口付けを・・・・・・」

王子は、姫様に口付けをするのを戸惑った。

「何をもたもたしているんですか?お早く姫様の眠りを解いてくださいまし!」

急かすエルフに王子は反論した、

「本当にこの方が・・・姫様なんですか?どう見てもゴリゴリのおじ・・・グハッ!!」

おじさんそう言いかけた王子は一瞬にして部屋の壁まで吹っ飛んだ。

「誰がおじ・・・ゴホン・・・だって?」

低音の野太い声が響く。ベッドから眠っているはずの姫様(仮)が立ち上がり王子の元にドスドスと近寄っていく。

「すっ・・・すみません・・・でも姫様ってもう少しこうなんというか・・・しなやかな・・・」

「ヴァ?」

「なっ何でもないです・・・」

「じゃ、続きからやり直しすっぞ!?」

「・・・はい!」

姫様(仮)がベッドに戻り再び眠りにつく

ここで少し話を前に戻そう。

王子と姫様(仮)が出会う少し前に

「おい!息子よ、よく聞けお前には婿養子となってもらう。急な話ではあるが明日には出発してもらうことになるが、いいな?」

「はい!国王陛下」

王子、彼は小国の皇子であった。その国はエミーリア

といいとても豊と言えるほどの富はなかった。

そんな国の皇子であった彼は、国王の命もあり婿養子になり自国の繁栄のために山を一つ超えたところにある大国アルランテに向かった。

アルランテの入口につくと、そこには大きな橋がかかっている。橋の両側には兵士がずらりと並び王子を歓迎していた。

「ようこそ、おいでくださいました。エミーリアの王子殿」

歓迎され馬車に載せられる。

馬車に揺られ少ししないうちに城の前についた。

城の中に入ると1匹のエルフ(自称可愛らしい妖精)が悲しそうな顔で王子を迎える。

「ようこそおいでくださいました。ですが、姫様は・・・」

何事かと王子がエルフに事情を尋ねると姫は眠りの魔法にかかっているらしくそれをとくには美少年からの口付けが必要なのだという。

それを聞いて快く引き受けた少しナルシーな王子は城のある一室の前に案内された。

コンコンコン(扉をノックする音)

中からの返事はない。エルフが扉を開ける。

そこには大きなベッドがあり周りはカーテンで覆われていた。

そして、文頭のエルフのセリフにいたる。

話を戻そう。

姫様がベッドに戻ると王子はエルフに姫に口付けをするようにと、姫の顔の上まで頭をグイグイと寄せられた。

抵抗する王子の首に太い腕がかかった。そして一瞬にして引き寄せられる。

「グゥ・・・ジュウーチュジュルルル・・・」

半ば強引にしかも、姫の力技で王子は姫にディープな口付けをした?されたのだった。

「おおっ姫起きられたのですね!」

まだ猿芝居を続けいているエルフに呆れた王子は溜息をこぼす。

婿にいけと言われて来たはいいものの結婚相手はおじ・・・でしかもファーストキスまでその、おじ・・・に奪われたのだから。

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