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高千穂絵麻さんにチョコもら会っちゃった!

作者: 日下部良介

 彼女が誰にチョコをあげるのか…。

 学校中の男子が注目している。

「高千穂、誰に渡すんだろう?」

 そんな会話があちこちで囁かれている。


 放課後。

 女子たちがチョコを配り始めた。

 そんな中、彼女はいつの間にか居なくなっていた。

 僕は一つも貰えなかった。

 早々に一人で教室を出る。


 校門を出たところで声を掛けられた。

「日下部くん」

「高千穂さん?」

 彼女は小さな包みを手にしていた。

「僕に?」

「内緒よ」

 彼女はそう言って微笑んだ。





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― 新着の感想 ―
[一言] しまった。読み落としていた(笑) ツンデレな彼女からの、チョコ。 素敵なワンシーンでした。 日下部さんは、本当に女の子を可愛く演出されますね。 バレンタイン企画、お疲れ様でした。
[一言] 学校中の男子が注目するほどに、チョコの行方を気にされる高千穂がうらやましい。 校門を出たところで、誰にも見られないようにこっそり渡すところが、いかにも青春ぽくっていいなって思いました。 学生…
[一言] 秘めた想いの奥ゆかしさ。ありがとうございます。 なんだかしっかり者のイメージがあるようですが、中の人はそこまでの器量がないので、恥ずかしさも人一倍ですね。 本当に、こっそりひっそりやってい…
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