3 武器屋と宿
多少、文章を変更しました
2015年2月9日『弓』スキルを追加しました
クエストで手に入ったレットは1500レット。何が買えるかは、分からないけど武器屋に行ってみるか。
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武器を売っている店に着いた。屋号は〔ホアンの武器屋〕らしい。この町でも結構繁盛している店らしい。入ってみるか。
「こんちはー」
「おー、いらっしゃい。何をお探しかい?」
「1500レットで買える武器ってあるかい?」
「あんたも異郷から来たもんかい。」
「この世界ではそういうことになりますかね。でもそっちもでしょ」
「まぁな。ここで会ったのもなんかの縁だ。フレンド登録しないか」
「あぁ、構わないよ」
「これからはフレンドとしてよろしくな」
「よろしく頼むよ。ホアン、1500レットでお手頃の武器は何かないか?」
「そうだな~、アランが使いたいスタイルによっても変わるからなぁ」
「じゃあ、弓とかってこの世界にある?」
「もちろんあるぜ。でも、弓ってのは扱いにくい武器だぜ」
「そうなのか~、でも地球でもやってみたかったことだし根気よくやってみるよ」
「そうか。アランがそこまで言うなら仕方ない。俺のオススメはブラックアローだな。もうひとつはポイズンアロー。この二つだな。」
「二つの武器の特色を教えてくれ」
「ブラックアローは耐久性に優れた弓だ。この弓でモンスターを叩いても直ぐには壊れない。でもやり過ぎには注意だな。ポイズンアローはまぁそのままの感じだな。この弓は毒を弓矢に塗っていなくても放った弓矢には毒つきの面白もんよ。ポイズンアローの毒を受けたモンスターは死ぬまで毒に苦しむことになる。値段はブラックアローが650レット。ポイズンアローは800レットになるがどうだ」
「質問だけど弓矢はどこで補充すればいいんだ?」
「それに関しては心配ご無用よ。転生者は弓に手をかければ自動的に弓矢が出てくるのさ。でもより一層強い弓矢が欲しい時はきちんと買うことをオススメする。まぁ買わなくても十分な威力はあるから中々弓矢を買うやつは少ないな。後、弓矢が自動的に出てくるのは転生者の特権さ。元々のこっちの住民は毎回弓矢を補充している」
「なるほど。転生者にとっては弓を買えば一応半永久的に使えるってことか」
「でも、さっき言ったように扱いにくい武器だ。大抵の転生者は一度は買うが使いこなせず挫折するやつがほとんどさ。まぁ転生する前のスキル選びで弓に関するスキルを取ってたら別だがな」
「なるほどね。まぁ一度チャレンジしてみるよ。めんどくさいから。ブラックアローとポイズンアローの二つを買うよ。」
「二つと来たか。まぁこっちは嬉しいことだがな。まぁせいぜい弓を簡単に扱えるように頑張れよ、アラン」
「まぁ弓は明日使うよ。弓矢を二つ買って手持ちが50レットだけだから薬草集めのクエストをすることにするよ」
「そうか。まぁ頑張れよ。またうちの店で武器でも買ってくれよ」
「そうするよ」
武器屋に行っていて良かった。同じ日本人にも会えたし、武器も買えたし。モンスターとの戦いも少しは楽になるだろう。また、ギルドに行ってクエスト終わらせてレット貰わないと今日は野宿になっちまう。ん?
『弓』スキルを獲得しました
どうやら、弓を手に入れたことで『弓』スキルを獲得出来たらしい。まぁ、何が変わるかなんて知らないけど。
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「ラランさん、薬草集めのクエストやります」
「またですか。あんな地味なクエストやって楽しいですか?」
「今からクエストやるのは宿に泊まるためのレット集めだからだよ。薬草取り100個のやります」
「わかりました。あんまり遅くまでかかると宿が埋まっちゃうこともありますからね」
「気を付けておきます。」
さて、チャチャと集めるとしますか。
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人間はあれですね。何て言うか無我夢中にやっているとやるべきことって早く終わっちゃうんですね。前は1時間はかかったのに40分ほどで集め終えることができました。ギルドに報告してさっさと宿を探そー。
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「ラランさーん。クエスト終わったよ。」
「驚くほど早かったですね」
「ひとつのことを無我夢中にやると早くなるもんなんですよ」
「なるほど。報酬は3000レットになります」
「あざす」
さて、レットは手に入ったし宿を探すとするか。ラランさんに聞くと〔宿屋ラン〕がオススメと言われた。他は分からないしここに行くとするか。
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結構近くの場所にあったから直ぐに着いた。入ってみると、受付らしき女の人がいた。
「あんた、泊まりに来たのかい?」
「そうです。ここの一泊って何レットですか」
「一泊300レットで朝昼夕のご飯付きだよ。まぁ大したもんは出せないよ。新しく100レット貰えばいいもんは出せるよ」
「なるほど。じゃあ三泊します」
「分かったよ。900レット出よ。」
「はい、どうぞ。」
「あんた、夜にはご飯は食べるかい?」
「はい。食べていきます。」
「じゃあ、今からね。娘に作らせるから。味は間違いなく美味しいよ。」
「わかりました。娘さんいるんですね」
「いるよ。アリーって名前サ。可愛いからって手を出すんじゃないよ」
「気を付けます」
「あんた、食堂で待ってな。10分くらいでできるから。」
「わかりました。」
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10分たつと、料理が来た。日本にあった和食のようなものが出てきた。
「どうぞ。和食定食です」
(日本にあったものの同じか…)
「ありがとうございます。」
(本当に和食定食なのだろうか。食べるのが一番だな)
食べてみると、
(うまいな)
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「ごちそうさまでした。あの、ちょっと聞きたいことがあるんだけど、ここって料理の種類ってどんくらいあるのかな?」
「大抵のものは作ることは出来ます。」
「へぇー、ここで食べるのが楽しみだな」
「ありがとうございます」
和食定食を持ってきてくれた子は厨房に戻った。
(あれが受付の人が言っていた、娘さんかな?今度ゆっくり話してみよ)
食べ終わって、借りた部屋に入った。テーブルとイスとタンスとベットがある。まぁ300レットでちゃんとあるし、良かった。
「今日は、もう疲れたし寝るか」
(明日も頑張ろう…)
改稿完了