1 転生
VRMMOのようなものが出来ました。
転生されるので、VRMMOとは言いがたいものがあるかもしれませが。
交通事故で死んだ。大学が終わって帰る途中に交通事故にあってしまった。交通事故といっても、人を助けて死んだんだけどね。まぁ、その相手が、長年の片想いの人だったからとっさに行動してしまったんだろう。べつに後悔はなんてものは無い。片想いの子が死んで絶望して悲しむより、あの子を助けて、自分が死んだほうがよっぽど自分的には良かったと思う。
とまぁ、思っているんだけど、ここはいったいどこなんだ?何もないし、真っ白な部屋らしいけど?そんなことを考えていると正面に、誰かが現れた。
「いやー、こんにちは。いきなりこんなところに呼んで悪かったね。まぁ、呼び出したのには、ちょっと理由があるんだよ。君は、片想いの子を助けるために、自分の命を捨てただろ。それにねー僕は、涙しちゃったわけ。こんな男気がある男を、みすみすこの世から消えるなんてもったいないと思って、ここに呼んじゃったんだよねー。ここまでの話は理解できたかい?」
「何となくは…」
「理解が早いのは助かるねー。それで、ここに呼んだのはね、特別に新しい世界に転生させてあげようと思ってね。特別だよ。」
「それは、ラッキーだな。」
「そこまで、冷静なのは、ちょっと不思議に感じるなー」
「気にしないでくれ。元からこんなもんだよ。表にはあんまり感情は出さないんだ。内心、ヒャッホーな感じだよ。また、生きることができるなんて思ってもいなかったからね。」
「そうなんだね。ならいいよ。じゃあ、転生する所について説明するね。
⚫ギルドがある
⚫ステータスが見れることが、当たり前の世界
⚫他にも転生者がいる
⚫魔王とか、勇者もいる
⚫多くのモンスターがいる
⚫多くの種族が存在している
とまぁ、こんな感じかな。それで、転生する条件としてやってほしいことがあるんだよね。」
「なんだ?」
「チャレンジといっても、やらないと異世界から消えてしまうんだけどね。君に、転生先で何かしらしてほしいんだ。冒険者としてトップになるとか。モンスターを従えるとか。何でもいいんだけど。何か異世界ですることを考えていほしいんだ。」
「なんほど。なら、俺は転生先で店をすることにしよう。大学では経営学を習っていたしな。」
「考えがまとまるのが早いのは良いね。わかったよ。店を持つことが、君にとっての、チャレンジだね。」
「ああ。どんな店を持つかは転生してから考えることにする」
「それじゃ、転生先先での君のステータスでも、確認していこう。転生先では、スキルだけの世界だからね。ある程度のことは、皆出来るけれど、スキルを獲得すると、普通よりも圧倒的にスキルが向上することができるんだ。君は、5つスキルを取ることができるよよ。転生先に行く前に選んでね。」
「わかった。」
スキルは、100以上もあったので、ある程度理解するには、20分以上かかってしまった。
ようやく決めることが出来た
『剣術』 剣を自在に扱えることができる
『鑑定』 見たものの能力がわかることができる
『料理』 何でも作ることが可能 転生先にあるレシピを全て作ることが可能
『調合』 回復薬など様々なものを作ることが出来る
『人徳』 会った人との新密度が向上する
これぐらいかな。人徳は結構いいスキルだと思う。知人が誰もいないところで新しく友人を作ることは、疲れてしまうからな。これがあるだけで少しは変わるだろう。
「この5つのスキルをもらおう。」
「珍しいね。僕は、いろんな人を転生させてきたけど、人徳なんてとる人はいなかったよ。」
「俺は、チャレンジとして店を持つことなんだぞ。店なんて、一人でやれるもんじゃ無いからな。誰かの手助けがなくてできるほどあまくないんだよ」
「なるほど。もう、僕は出来ることがないけど、最後に何個いっておくよ
⚫まずこの星には、転生者がいる。転生者と元の星の住人の見分け方がある。転生者には頭の上に青のマークがついている。元の星の住人は緑になる。
⚫君を送る町には、ギルドがあるから、きちんと登録しておくことをオススメする。店を持つにはお金が必要だしね。ギルドに入ればクエストを受けられる。クエストを完了したらお金やアイテムが貰える
⚫その世界に転生すると、僕はもうなにも君を助けることは出来ない
分かったかい?」
「概ね分かった。ギルドには入っておくことにしておくよ」
「じゃあ、もう送ることにするよ。後、他の転生した人もいるから探してみると良いよ」
「分かった。ちゃちゃっと転生させてくれ」
「じゃあ、転生させるよ。チャレンジをきちんとしないと、消されるからそこんとこはよろしくね。じゃあ、
〔新しい世界で良いことがありますように〕」
そんなことを言われると、俺の体が消えていった。そうか転生するんだな。新しい人生の始まりか。
改稿完了
2015年2月7日 文章追加