第30話「ドリブル」
――希少獣"大岩石オオヤドカリ"の初討伐に成功しました
――経験値+50、ステータスに2ポイント割り振れます
――経験値が一定量に達したのでLvが1上がりました→Lv13
――ステータスを2ポイント、レベル15未満のスキルを1レベル上げる事が出来ます
――《採掘》が4.8上昇しました→18.3
――スキルUPに連動してSTRが2上昇しました→57
――《鉱物知識》が1.2上昇しました→10.3
――スキルUPに連動してがINTが1上昇しました→28
――《バックステップ》が0.4上昇しました→1.4
――《ショートダッシュ》が0.3上昇しました→1.4
――スキルUPに連動してAGIが1上昇しました→35+1
――《跳躍》が0.4上昇しました→0.4+0.2
――スキルUPに連動してAGIが1上昇しました→36+1
――《身体バランス》が7.2上昇しました→10.8
――スキルUPに連動してDEXが3上昇しました→48
――《握力》が1.1上昇しました→7.5
――スキルUPに連動してSTRが1上昇しました→58
――《片手剣》が0.3上昇しました→12.8
――称号「掘り砕く者」を得ました
「お疲れ様ー」
討伐に参加したみんなの声が響く。
くぅぅ、あんまり殴れなかった。
吾郎佐さんとランペイジさんの火力が高過ぎて丸裸になった大岩石オオヤドカリはあっという間に沈んでしまった。
ボスと戦ったのに攻撃系スキルが伸びなかったのはなんだかな……。
「む……!?」
大岩石オオヤドカリに剥ぎ取り用ダガーを突き立てていた吾郎佐さんが唸る。
「すまん、この後ボス討伐祝いにメシでもどうかと思ってたんだが、北の草原で一騒動起きたみたいだ。行ってくる!」
吾郎佐さんが大岩石オオヤドカリのドロップらしい石や石材をインベントリからいくつも放り出しつつ駆け出す。
「おう、リゲル! もたもたしないで早く来い!」
「あわわ、吾郎佐さん待って下さいよ!」
リゲルさんが大急ぎで大岩石オオヤドカリに剥ぎ取り用ダガーを突き立ててから僕達にお辞儀、走り出そうとして硬直する。
「あ、あれ? 動けないーー!?」
足が地面に吸い付いたみたいに全く動かなくなってるように見える、なんなんだろう?
「リゲルくん、リゲルくん、重量オーバーじゃな~い?」
イベリコさんから指摘が入る。
「えっ? あっ!」
リゲルさんがインベントリから石類をどんどん足元に捨てていく。
「動けます、お騒がせしました!」
2度3度と足踏みをしてから再度お辞儀をして吾郎佐さんを追って走っていった。
重量オーバーになるとああいう風に動けなくなるんだ、なんか不思議。
「それでは、私もこれで」
ろくろ回しさんが涼やかな声を残して去っていく。
彼女が立っていた場所に石材と石が賽の河原みたいに積み上がっている、一体いつの間に……!?
「ん~、レイくんの事も興味深いけど、また後でね~?」
イベリコ豚の焼き鳥さんが甘ったるい声で手を降ってくれた。
そういえば、イベリコさんの言っていた貸し借りってなんだったんだろう……ってちょっと意識を逸らしてる間に居なくなってる。
「さて、レイ少年、この残された石を詰所まで運ぼうか」
ランペイジさんが猫車を出して石を収納している。
「そうですね、これだけあれば城壁の工事も進展しそうですよね」
ランペイジさんの声に同意して大岩石オオヤドカリに剥ぎ取り用ダガーを突き立てると大岩石オオヤドカリは消えていった。
「石と石材にオオヤドカリの岩殻に肉、大鋏、討伐クエストアイテムは触角ね……っと」
しっかり僕も重量オーバーを起こしてしまった。
重さは感じないんだけど本当に移動出来ない。
んー、アレ出来るかな。
猫車をインベントリから取り出してそちらに石類を詰め込む。
歩けるようになったのでみんなが置いていった石を拾っては猫車に移す。
重量オーバーを起こした猫車が押しても引いてもびくともしなくなった。
「フム、レイ少年、それでどうするのだ?」
ランペイジさんが不思議そうに僕のやる事を見ている。
「ええっとですね、多分これで……」
町へ背を向けて動かなくなった猫車に触れるとインベントリに入るように思考選択で操作する。
「フム?」
猫車が消えて僕のインベントリへ収納される。
うん、重量オーバーで僕が動けなくなった、ランペイジさんはまだ首を傾げている。
「いけるかな……?」
町の方へ右手を向け思考選択でインベントリから猫車を取り出す。
「ム!?」
僕が間に入った分だけ猫車の位置がサフナの町側へ移動する。
さらに出現した猫車の反対側に回り込む。
そして収納、町側へ右手を向けて取り出し。
「ほほぉ……なんとも面妖な」
「昔父が遊んでいたMMORPGで使われていたテクニックでドリブルって言うそうです」
腕を伸ばした分だけしか一度に進めないからちょっと面倒臭いけど重量制限を無視して一度に運べるのは便利だと思う、とはいえまさかNLOでも出来るとは……。
「これは便利だの」
と、言いつつランペイジさんも僕の真似を始めた。
こうして2人で詰所まで石を運んだんだけど、当然のように他のPC達や門番の人に奇異の目で見られる羽目になってしまった。
名 前:レイ 種 族:人間 性 別:男 レベル:12→13
H P:509→519 M P:398→414
STR:55→58 VIT:34 AGI:34+1→36+1
DEX:45→48 INT:27→28 MEN:22 余剰:10
《片手剣12.8↑》《片手刺突剣3.4》《片手鈍器3.3》《槍8.2》
《蹴撃3.4》《投擲/片手剣1.0》《投げ2.4》
《回避3.0》《武器受け4.1》《軽装2.9》
《動物調教2.1》
《地魔法1.4》《水魔法1.3》《火魔法1.2》《風魔法1.3》
《光魔法1.1》《闇魔法1.0》
《採掘18.3↑》《鍛冶10.4》《細工3.0》《木工6.4》《裁縫1.0》
《製薬1.0》《伐採1.0》
《耐暑2.5》《耐寒2.1》
《状態異常耐性:恐慌1.0+0.2》
《身体バランス10.8↑》《ランニング1.6》《ショートダッシュ1.4↑》
《バックステップ1.4↑》《握力7.5↑》《跳躍0.4+0.2》
《解体1.1》《運搬13.1》
《殺気感知11.6》《気配察知2.0》
《荷車革命11.3》
《生物知識10.8》《鉱物知識10.3↑》《植物知識6.5》《武器鑑定4.6》
《防具鑑定8.3》《食材鑑定5.3》《素材鑑定5.9》
余剰:スキル15未満3、10未満1
〈切り上げ〉〈二連斬り〉〈二段斬り〉
〈薙ぎ払い1〉〈十字斬り〉
〈直突き3〉〈螺旋突き1〉〈二連突き1〉〈三連突き1〉
〈二段突き〉〈槍撃三段1〉
〈叩き伏せ〉
今日の予定
◯西門外で採掘
衛兵詰所に石を納入
集めた鉱石で鍛冶上げ




