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露天掘をやってみたい!  作者: け~らく
・2日目(4月30日金曜日)

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19/32

第19話「合流」

初期プロットで1行しか書いてなかった部分が膨らんで1話分になってしまったりしてなかなか進展しません、やはり上手な取捨選択が初心者脱出の1歩なんでしょうか。

 ――4月30日午前8時32分(リアル午後2時32分)サフナ港桟橋近く


 ――ノースランドの皆様にお知らせします

 ――隠しスキル《武器改良/槍》を修得された方が現れました

 ――隠しスキルは一定の条件を満たさない限り修得出来ません

 ――また最初に修得した方にはボーナスもありますので色々と試して隠しスキルの発見に努めて下さい ――以上


 姉妹と雑談しつつ総司を待ってると全体アナウンスが流れた。

「隠しスキルねー、どんな事したら覚えられるのかしら?」

「……謎。廃人独占?」

「えーっと……」

 廃人プレイヤーじゃないよね、僕……違うはず。

「おーっす、待たせたなー」

 なんか3人組の女の子に手を振りながらこっちへ総司がやってくる。

「待たせたなーじゃないわよ! おっそいわ!!」

「……むー」

「いやー、一緒にPT組んでくれませんか! って誘われちゃってさ、今日は夕方から道場だし断ってたらちょっと手間取ってなー」

 リアルでもゲームでもモテるなぁ、総司って。

「はぁー、それで何? 私より身長高くしちゃってまー、調子乗り過ぎて痛い目に遭わないでよ?」

「リアルの話出すなよ! そっちだってレイより低くしてる癖に!」

 あーもー……。

「はいはい、総司はオレンジジュースあげるから黙って。レアさんも僕のアップルジュースあげるから機嫌直して、ね?」

「……」

 無言でシャツの裾を引っ張られたのでリアちゃんにもグレープジュースを渡す。

「……むー」

 ちょっと不満そう。

「とりあえずお互いフレンド登録は終わりとして、レイはなんでまたそんな可愛い事に……」

 総司がちょっと呆れている。

「え、ああ、このウサギはリアちゃんのだけど……眠っちゃってそのままで」

「いや、それもだけど……なんでそんな赤くてでっかいリボンしてる訳よ?」

「……えっ?」

 慌ててアイラさんに縛ってもらった髪を手で触る……なにこれ。

「ふ、2人とも教えてくれたって……」

 姉妹に目を向けるけど不思議そうな顔をされた。

「え、レイの趣味だと思ってたから……違うの?」

「……藍色の髪に合ってる、可愛い」

 思わず天を仰いだ。アイラさんのイタズラか……真面目でお固い人っぽかったのになんて事だ。



 それからしばらく4人で様々な品を見たり買ったりしてを歩いていると。


 ――ノースランドの皆様にお知らせします

 ――隠しスキル《大量生産/片手剣》を修得された方が現れました

 ――隠しスキルは一定の条件を満たさない限り修得出来ません

 ――また最初に修得した方にはボーナスもありますので色々と試して隠しスキルの発見に努めて下さい ――以上


「また隠しスキル、昨日と違って生産系が続いたわね」

 レアさんの言葉にリアちゃんもうんうんと頷いてる、いちいち仕草が可愛くて凄い。

「そういえば隠しスキルってどれだけ発見されてるの? 《荷車革命》と《盗撮》とさっきの2つしか知らないんだけど」

「その4つ以外で掲示板に載ってるのは《プロレスリング》《潜水》《暗殺》《組討》に《投擲/ブーメラン》《トンファー》よね」

「ふむふむ、でも後ろ2つはなんで"隠し"扱いなんだろ」

 普通にスキルとしてあってもおかしくないような。

「木工のレシピにはブーメランもトンファーも無いらしいぜ、習得者はレシピ無しで木を削って自作してたみたいだな」

「隠された武器を扱うスキルだからスキルも隠し要素になってるって事なのかしらね」

 レシピが無い装備品もあるって事は……大変だね、これは。

「ところでレイはさっきからツルハシとスコップしか買ってないけど大丈夫なのか?」

 総司が心配そうに聞いてくる。

「防具は確保出来てるから大丈夫だと思うよ。武器はまだだけど、総司が見立ててくれると助かるなぁ」

 総司が足を止めて少し考える。

「武器なぁ、オーソドックスに片手剣でいいんじゃね? 《片手剣》結構上がってるよな、スコップ振り回してたし」

 スコップと聞いて姉妹が首を傾げてるけど気にしないでおこう、うん。

「鉄装備はまだ市場には出回ってないみたいだから青銅の剣で良いのがあれば確保したいかな」

 《鍛冶》を上げて自作したいんだけどね、ほんとは。

「青銅装備って結構な数があるけどどれもこれも性能バラバラよねー。いいヤツはほんと少ないわ」

 レアさんがため息交じりにボヤく。メーニュを抱っこしたリアちゃんも不満気だ。

 さて困った……どうしたものか。


 ――仙台茶釜さんから個人対話がきています、切り替えますか? 許可/保留/不許可


 えと、保留。

「ちょっとごめん、知り合いから対話来た」

 許可、と。

「(こんにちはレイさん、いきなりすみません)」

「(いえ、大丈夫ですよ。どうかしました?)」

「(今、お時間あります? お願いしたい事が1つあるのと、妹が新しく作った槍をレイさんに渡したいと言っているのでどこかで落ち合えたら、と)」

「(ふむふむ、ありがたいお話ですけど……お願いしたい事って何でしょう?)」

「(ええ……北の森へ木材を採りに行きたいのですが、私と妹の2人では無謀なので昨日既に行っているレイさんに案内して貰えれば、と)」

「(あー、確かに、一匹狼シャレにならないですからね。昨日同行した友人も今一緒にいるので相談してみます)」

「(本当ですか! 助かります。報酬は採取した木材をこちらが3、レイさんが7、他の素材は全部そちらでどうでしょうか、私も妹も猫車があるのでそれなりの量は持ち帰る事が出来るでしょうし)」

「(ちょ、ちょっと待って下さいね)」

 茶釜さんちょっと前のめり過ぎじゃ……。対話を保留にしてみんなに事情を話す。

「一匹狼か、色々試したい事もあるし俺はいいぜ」

 総司は自信満々だ、戦闘民族め。

「昨日リアル武闘派の2人が戦って苦戦したボスなのよね?」

 レアさんは少し不安げ。あれ、僕って武闘派カテゴリなのか。

「……ちょっと、怖い」

 リアちゃんは涙目でレアさんの腕に抱きついている、これは厳しい?

「主目的は素材採取だし、あの森に出るモンスターは一匹狼だけみたいだから、僕と総司が引き付けてその隙にみんなで全力採取のつもりなんだけど、どうかな?」

「……ちゃんと守ってくれる?」

 リアちゃんが上目遣いで聞いてくる、これは強烈……! レアさんも不安げな瞳で僕を見てくる。

「大丈夫! 2人はちゃんと守るよ!!」

 男だからね!

 がんばろう。

「可愛いリボンしてても男の子だもんな!」

 総司は一言多い! けどやるからにはしっかり守らないとね。

「(お待たせしました、こっち4人なんですけど構いませんか?)」

「(大丈夫です、こちらは2人なので。それでは北門の前で良いでしょうか)」

「(はい、大丈夫です。今港なので用事済ませたら直行しますね)」

「(では、お待ちしてます)」

 個人対話終了、と。

「北門で合流する事になったよ」

「おっし、じゃあ行くか!」

 総司が走って行ってしまった。

「え……総司は、茶釜さんの顔を知らないよね」

 姉妹が揃って肩を竦めている。

「あー、もう。そこの露店で防具注文してるから引き取ってくるね」

 注文して30分くらいかな? 少し時間オーバー。


「いらっしゃい、出来てるわ」

 僕の後ろにいる姉妹をちらっと見てからアイラさんが取引ウィンドウを出してくる。

「ありがとうございます」

 各装備を受け取るとお茶の入ったカップを手渡す。

「これは?」

「商業区にある眇の妖精亭ってお店のお茶です、美味しいですよ」

 またアイラさんが眉間を揉みほぐしている。

「とにかく助かりました、ちょっと急いでるのでこれで!」

 お辞儀してから姉妹と一緒に総司を追って北門へ駆け足!


 ――《ランニング》が0.1上昇しました→1.3


「あ、どうも。わざわざすみません」

 昨日と違って革系の装備に身を包んだ茶釜さんと雀さんが待っていた。

「いえいえ、こんにちは。よろしくお願いします」

 3人と2人でお互いに挨拶を交わす。

「レイさん、これ、作ったの……」

 恥ずかしそうに少し目を伏せながら雀さんが取引ウィンドウを出して槍を渡してくれた。


【武器】青銅の槍 斬突叩 価値8 斬撃+7 刺突+12 打撃+7 耐久89 重量4

製作者:千代雀

基本対応スキル:《槍》

青銅製の槍

穂先に青銅が使われている

柄に樫が使われている

穂先が丁寧に仕上げられている為刺突力が向上している

石突に鉄を使用している為打撃力が向上している


「うわっ、価値8!? 業物って奴じゃないの?」

「ここだけの話ですが、隠しスキルの《武器改良/槍》の効果もあったみたいですね」

 茶釜さんが声を潜めて耳打ちしてきた、なるほど……。

「雀さん、こんな凄い武器を貰っていいの?」

 ちょっと申し訳無い気がするんだけど。

「アドバイス、してくれたレイさんに、使って、欲しいから、だいじょ、ぶ」

 真っ赤になりながら恥ずかしそうに途切れ途切れに話してくれる、人見知りなのに勇気を出してくれて……健気だなぁ。

「おーぅ、まだ4月なのになんかあっついなぁ……なんで?」

 いつの間にか総司がやってきてた、雀さんが慌てて茶釜さんの後ろに隠れる。

「ちょっと総司! 何処行ってたのよ!」

 早速レアさんが噛み付いた、茶釜さんと雀さんがちょっとびっくりしてる。

「ちょっと、身内だけじゃないんだから抑えてー」

 リアちゃんもレアさんの服の裾を引っ張って止めてる。

「え、あ、ごめんなさい」

 慌ててレアさんが一歩下がった。

「元気でよろしい!」

 総司がまた余計なことを……。

「でだ、これこれ、お前ら持ってないだろ?」

 ドンドンと木製猫車を2つ地面に置く。

「採取がメインなんだし輸送量UPした方がお得だぜ」

 取引ウィンドウを経由して姉妹が猫車を受け取った。

「総司はデリカシーは無い癖に妙に気が回ったりして気が利くのか利かないのか判断に困るわ」

 レアさんが苦笑い、リアちゃんもうんうん頷いてる。

「えーっと、じゃあ行きましょうか。基本的に総司と僕が引き付けてる間にみんなが素材確保の方針で良いですよね?」

 6人でPTを組んで草原へ出発!!



 のはずだったんだけど出発が少し遅れた、僕と姉妹が防具着けてなかったんだよね。

 インベントリからシュっと出て即装着だと便利なんだけどなぁ……。

 手にはめた革の手袋を見ながらそんな事をぼんやり考える。


【手】革の手袋 価値5 耐斬撃+2 耐刺突+2 耐打撃+1 耐久28 重量0.1

製作者:アイラ

基本対応スキル:《軽装》

動物の皮を使って作られた手袋

漆で加工した草ネズミの革が使われている


 ……あれっ?

 革の帽子を手に持って《防具鑑定》


【頭】革の帽子 価値5 耐斬撃+2 耐刺突+2 耐打撃+2 耐久37 重量0.1

製作者:アイラ

基本対応スキル:《軽装》

動物の革を使って作られた帽子

漆で加工した草ネズミの革が使われている


 ……渡す商品間違えたんだろうか、むむむ。

 アイラさんに個人対話で連絡をしないと……。


 ――アイラさんからメッセージが届いています 閲覧/保留/破棄


 おぉっと、アイラさんから先に連絡が、彼女も間違いに気付いたのかな?


『そろそろ気付く頃だと思うのでメッセージを送りました

 お渡しした装備は露店に出してた物に少し手を加えた試作品です

 可能であれば後日使用感など教えて頂ければ幸いです

 追加料金などは一切いらないので安心して下さい

 PS、お茶美味しかったです、ありがとう』


 えーと、間違いじゃなくてサービスって事か。これはありがたいと感謝するべきだよね。

 後日ちゃんとお礼をしないと……。

 足が止まってる僕に気付いたリアちゃんと雀さんが2人して戻ってきた。

「あ、ごめんごめん。メッセージが来てたから読んでたんだ、行こうか」

 2人に軽く謝って総司達を追いかけた。


スキル:

《片手剣11.6》《片手刺突剣3.4》《片手鈍器3.1》《蹴撃2.4》

《投擲/片手剣1.0》《投げ2.2》《回避2.7》《武器受け3.4》

《地魔法1.0》《水魔法1.0》《火魔法1.0》《風魔法1.0》

《光魔法1.0》《闇魔法1.0》

《採掘10.7》《鍛冶10.4》《細工3.0》《木工1.0》《裁縫1.0》

《製薬1.0》

《耐暑2.5》《耐寒2.1》《身体バランス3.6》《ランニング1.3↑》

《握力3.0》《殺気感知11.0》《解体1.1》《運搬9.4》

《荷車革命10.0》

《生物知識6.2↑》《鉱物知識7.0》《植物知識2.4》《武器鑑定4.6↑》

《防具鑑定8.1↑》《食材鑑定4.2↑》《素材鑑定3.7↑》

余剰:1

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