第18話「露店巡り」
25000PVと5000ユニーク達成したようです、ありがとうございます。
なお今回は露店巡りしてる関係で装備品のデータが多い為行数の割に実質的な内容は短めです。
――4月30日午前7時55分(リアル午後1時55分)サフナ港
スキル本とレシピを一通り読み終えたので商業区から港へやってきた。
昨日はNPCが多かったけど今日はPCの数が凄い……!
みんなとの待ち合わせまであと30分ほどある、まずはバザーを見て回ろう。
バザーは大盛況みたいだ、黙って品定めをする人、売り手との値段交渉に励む人、自慢の品を大声で宣伝する売り子等などかなりの熱気に包まれている。
僕自身も露店の品を見ては《武器鑑定》《防具鑑定》を使って性能をチェックしている。自分が使わない、使えないアイテムでも様々な品を観察するのは勉強になる。
で、さっきから気になってるのがコレ。
【武器】青銅の槍 斬突叩 価値4 斬撃+4 刺突+6 打撃+1 耐久56 重量4.1
製作者:ユードラッド
基本対応スキル:《槍》
青銅製の槍
穂先は青銅が柄の部分は樫が使われている
昨夜見せてもらった雀さん作で価値7の青銅の槍と比べると一回りも二回りも性能が低い、同じ武器なのにここまで性能差が出るのか……。
最初はその驚きが大きかったんだけど複数の露店を見て周って更に気になったのが製作者だ。
とにかくこのユードラッドって人が作った青銅製の武器が複数の露店で大量に販売されている、しかも他のPCが作った武器よりも格安だ。
僕自身青銅装備のレシピをまだ手に入れてないので青銅装備の基本性能がどれ位なのかはわからない、だけど小数存在する他のPC製の青銅武器や雀さんの青銅の槍と比べると性能が悪いのは確かだ。
初期装備と比べれば見た目も性能も良くなるし値段も安いので購入してる人は結構いるけど……なんだかモヤモヤするなぁ。
そんなこんなでモヤモヤしつつも耐久高めのスコップとツルハシを見つけては購入してインベントリへ放り込んでいく。ちなみに新しい猫車を売ってる人は残念ながら見当たらない。
しかし、こういうバザーを見るといつか売る側に周ってみたいって強く感じる、もっと《鍛冶》を鍛えないと!
【武器】青銅の剣 斬突叩 価値4 斬撃+6 刺突+3 打撃+1 耐久39 重量3.1
製作者:ユードラッド
基本対応スキル:《片手剣》
青銅製の鍛造両刃剣
刀身に青銅が使われている
柄に樫が使われている
【武器】青銅のメイス 叩 価値6 打撃+15 耐久91 重量6.6
製作者:ガイオン
基本対応スキル:《片手鈍器》
青銅製の鍛造棍
打撃部に青銅が使われている
柄に樫が使われている
【鎧】革の鎧 価値3 耐斬撃+3 耐刺突+2 耐打撃+1 耐久65 重量2.0
製作者:熊本みかん
基本対応スキル:《軽装》
動物の皮を使って作られた鎧
草ネズミの革が使われている
【腕】革の腕貫 価値4 耐斬撃+1 耐刺突+1 耐久35 重量0.2
製作者:フィオレ
基本対応スキル:《軽装》
動物の皮を使って作られた腕貫
手首から肘までをガードする
草ネズミの革が使われている
【武器】銅の剣 斬 価値3 斬撃+2 刺突+1 打撃+2 耐久41 重量1.7
製作者:レノ
基本対応スキル:《片手剣》《片手鈍器》
DEX-1
銅製の鋳造剣
柄に草ネズミの革が巻いてありある程度扱いやすくなっている
【頭】革の帽子 価値2 耐斬撃+1 耐打撃+1 耐久25 重量0.1
製作者:シャーズナブル
基本対応スキル:《軽装》
動物の革を使って作られた帽子
草ネズミの革が使われている
【盾】木の盾 価値3 耐斬撃+2 耐刺突+2 耐打撃+1 耐久75 重量1.5
製作者:ジラフ
基本対応スキル:《軽装》
樫材を使って作られた円形の盾
手に持って扱う
【武器】銅の剣 斬 価値3 斬撃+2 刺突+1 打撃+2 耐久38 重量1.4
製作者:郷連
基本対応スキル:《片手剣》《片手鈍器》
DEX-1
銅製の鋳造剣
柄に草ネズミの革が巻いてありある程度扱いやすくなっている
【靴】革の長靴 価値3 耐斬撃+1 耐打撃+1 耐久55 重量0.3
製作者:ゴルゴダ
基本対応スキル:《軽装》
動物の革を使って作られたブーツ
草ネズミの革が使われている
色々な装備が沢山ある、革装備が多いのは大量に手に入る草ネズミの革を処理する為に《裁縫》取ってる人が多いからだろうか……しかしこれだけ大量のアイテムがあるとひたすら見て回るだけで鑑定系スキルとINTがかなり上がってる。ウィンドウショッピングするだけで能力が鍛えられるなんて凄い!
とはいえそろそろ時間だし次の露店を見たら切り上げて待ち合わせ場所に行こうと思う、何を売ってるのかな?
【頭】革の帽子 価値4 耐斬撃+1 耐刺突+1 耐打撃+1 耐久33 重量0.1
製作者:アイラ
基本対応スキル:《軽装》
動物の革を使って作られた帽子
草ネズミの革が使われている
【鎧】革の鎧 価値4 耐斬撃+3 耐刺突+3 耐打撃+1 耐久68 重量1.9
製作者:アイラ
基本対応スキル:《軽装》
動物の革を使って作られた鎧
草ネズミの革が使われている
【腕】革の腕貫 価値4 耐斬撃+1 耐刺突+1 耐打撃+1 耐久34 重量0.2
製作者:アイラ
基本対応スキル:《軽装》
動物の皮を使って作られた腕貫
手首から肘までをガードする
草ネズミの革が使われている
【手】革の手袋 価値4 耐斬撃+1 耐刺突+1 耐打撃+1 耐久21 重量0.1
製作者:アイラ
基本対応スキル:《軽装》
動物の皮を使って作られた手袋
草ネズミの革が使われている
【足】革の脛当 価値4 耐斬撃+2 耐刺突+2 耐打撃+1 耐久53 重量0.9
製作者:アイラ
基本対応スキル:《軽装》
動物の皮を使って作られた脛当
膝から足首までをガードする
草ネズミの革が使われている
【靴】革の長靴 価値4 耐斬撃+1 耐打撃+1 耐久58 重量0.3
製作者:アイラ
基本対応スキル:《軽装》
動物の革を使って作られたブーツ
草ネズミの革が使われている
【外套】革のマント 価値4 耐斬撃+1 耐刺突+1 耐打撃+1 耐久29 重量1.6
製作者:アイラ
基本対応スキル:《軽装》
《耐寒》+3
動物の皮を使って作られた外套
草ネズミの革が使われている
おぉ、革装備一式セットでの販売かぁ……革装備は基本価値3みたいだからどれも価値4で高性能だしお値段も妥当な感じ、これは買いだよね!!
「あの、すみません」
商品の後ろで椅子に座っている長い黒髪の女性に声をかける。
「……何かしら?」
ちょっと機嫌悪そう、大丈夫かな。
「ここの革装備一式購入したいんですが良いですか?」
女性は少し険しい表情のままじっとこちらを見つめてくる。
「ん……転売目的やナンパ紛いの嫌な客が続いてたけれど、貴方は大丈夫そうね」
そう言うと険しい表情を緩めてくれた……けど、鋭い目付きそのままに表情もほぼ無表情に近いから少し近寄り難い雰囲気が……。
しかし転売目的か、やっぱりあるんだな。でもそれだけ彼女の売っている装備の質が高いって証拠だよね?
「じゃあ、ちょっと腕を横に広げて……そう、そのままゆっくり後ろを向いて」
あれれ、なんだろ? つい言われた通り従っちゃってるけど……。
「ん……今手元にある革装備だとどれも微妙にサイズが合わないわ、サイズ合わせの微調整をしておくから30……いえ、20分くらいしたら取りに来てくれるかしら」
20分か、多分大丈夫だよね。
「わかりました。この後友人達と待ち合わせがあるので前後するかもしれませんが大丈夫だと思います」
「そう……じゃあ、都合が悪くなったら連絡をお願いするわ」
――アイラさんからフレンド登録の要請がきました。許可/保留/不許可
許可、と。
「では、宜しくお願いしますね」
取引ウィンドウを開いて代金を渡そうとするとアイラさんが眉をひそめた。
「前払いで全額支払いとか流石にお人好し過ぎないかしら?」
「えっ、アイラさんお金だけ取って装備売ってくれないんですか?」
なんだろ、指で眉間を揉みほぐしてる、機嫌損ねちゃったかな。
「はぁ……もう良いわ、ちゃんと仕立てておくから安心して」
あちらも了承ボタンを押してくれて代金は無事にアイラさんの元へ。
「それと、もう一度後ろを向いてくれるかしら」
んん? 言われた通りに後ろを向いてみる。
「無造作なこの長い髪がちょっと気になってたのよね、これでいいわ」
どうやら髪を紐か何かで縛ってくれたらしい。
「ありがとうございます、ではまた後で」
改めてお辞儀をして露店を離れた。
スコップとツルハシに防具は買えたけど武器は買えなかったなぁ、総司の方が武器は詳しいし合流してから選んでもらおう。
桟橋へ近付くと魚の焼けるいい匂いが漂ってきた、どうやら屋台で魚を焼いてるみたい、人だかりが出来てる。
ううん、料理も気になるけど……みんなは何処だろ?
ぐるっと見回すと朝の陽の光を受けて一際輝く綺麗な金髪が見えた。金髪の2人組が手を繋いで立っている、遠目だけど耳が尖ってるのもわかるしエルフだ。
友薙さんと長谷さんだよね、きっと。
違ったら恥ずかしいけど他にエルフの美少女2人組なんて見当たらないしきっと大丈夫。
声を掛けようと一歩踏み出した所で別の人が2人に近付いて声を掛けた。周りから舌打ちや「抜け駆けだ」とか聞こえてくる、ナンパかな……?
ナンパだとしたら止めないと!
ナンパ男が下手な事を長谷さんにしたら友薙さんがやらかしそうだ、長谷さんが絡むと異様に沸点が低くなるんだよね彼女……愛ゆえにって奴なのかなぁ。
近付いてみると、昨夜カリンさんをナンパしてた人だ、元気だなぁ。
ちょっと苦笑い。
小柄で気弱そうなエルフを庇うようにして立つ長身のエルフさんの目付きが険しい、爆発ちょっと手前くらいか、マズイマズイ。
今朝眇の妖精亭から出る前にガンツさんに渡されてたお弁当や飲み物類からアップルジュースとグレープジュースを取り出す。
「やー2人ともごめん、人が多過ぎてジュース買うのも一苦労だったよ」
ナンパ男が口を挟む前にジュースのカップを2人に渡す。
「総司もそろそろ来ると思うし、揃ったら移動しようか」
2人ともコクコクと頷くだけだ、どうしたんだろ……。
とりあえず、ナンパ男は諦めたみたいで舌打ちをしてから何処かへ行ってしまった。遠巻きに2人をチェックしてたらしい野次馬も少しずつバラけていく。
「えーっと、とりあえず"レイ"です」
学校ではゲームでの名前を伝えてなかったので自己紹介。
「ちょっと、そのまんまじゃない!」
長身で金髪をポニーテールにしてる方に思いっきり突っ込まれた、背は僕より少し低いかな?
「あーもー、"レア・リリー"よ。美少女エルフ姉妹の姉、ね」
ちょっとおどけてウィンクしてくる、やっぱり元が良いからサマになるなぁ。
と、レアさんに見惚れてたら布のシャツの裾をクイックイッと引っ張られた。
引かれた方を見ると長い金髪を後ろに流して先端を緑の可愛いリボンで留めている小柄な美少女が僕を見上げている。
「……"リア・リリー"妹の方、この子はメーニュ」
左手にグレープジュースのカップを持ったまま右手に抱えているウサギを押し付けてきた。
ぬいぐるみ……じゃなかった、温かいし動いてる。
――〔メーニュ/草原ウサギ/リア・リリー〕
「わ、リアちゃんはテイマー?」
「……うん《動物調教》取った、今18.3」
無表情だけど少し誇らしげな雰囲気でVサイン。
――リア・リリーさんからフレンド登録の要請がきました。許可/保留/不許可
許可、と。
「……姉さんより先にレイ君とフレンドになった」
今度はレアさんにVサイン。
えっ? って表情をしてから僕をジト目で見てくるレアさん……これは、えっと、あー。
――レア・リリーさんへフレンド登録の申請を送りました
――レア・リリーさんをフレンドとして登録しました
レアさんがにっこり笑って頷いた。
「あたしはレイからフレンド登録を申し込まれたわよ」
「……むー」
何が起きてるの、これ。
あと腕の中でメーニュが寝てしまったんだけど、どうしよう。
総司ー! 早く来てくれー!!
ユードラッドの作った青銅武器は同名の店売り品より性能が低いです。
その分かなり安いので繋ぎで買った人が多い模様。
名 前:レイ 種 族:人間 性 別:男 レベル:9
H P:384 M P:317
STR:40 VIT:25 AGI:23
DEX:30 INT:15→21 MEN:19 余剰:0
スキル:
《片手剣11.6》《片手刺突剣3.4》《片手鈍器3.1》《蹴撃2.4》
《投擲/片手剣1.0》《投げ2.2》《回避2.7》《武器受け3.4》
《地魔法1.0》《水魔法1.0》《火魔法1.0》《風魔法1.0》
《光魔法1.0》《闇魔法1.0》
《採掘10.7》《鍛冶10.4》《細工3.0》《木工1.0》《裁縫1.0》
《製薬1.0》
《耐暑2.5》《耐寒2.1》《身体バランス3.6》《ランニング1.2↑》
《握力3.0》《殺気感知11.0》《解体1.1》《運搬9.4》
《荷車革命10.0》
《生物知識5.7↑》《鉱物知識7.0》《植物知識2.4↑》《武器鑑定3.9↑》
《防具鑑定7.3↑》《食材鑑定3.1↑》
《素材鑑定2.4》←NEW 余剰:1
目的:
桟橋で総司と合流。
新しい武器の購入
覚えた魔法やスキルの試運転
プライベートダンジョンの入手
3月9日に少し手直しをしました。




