表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

10 やっぱりお菓子作りが好き!

 久しぶりに台所に立ち、小麦粉を触った。とても懐かしく感じる。


 今日はバターケーキを作る。ブランデーとナッツも入れて少し大人味に仕上げる予定だ。


 喜びが溢れて、無心で泡立てた。



 ああ、やっぱり私はお菓子作りが好きなんだ!誰に何を言われても、二度と止めたりしない。


 恥ずかしいなんて言ってごめんね、皆。と、揃えた材料達に謝った。



 一生懸命作ったケーキを、ノアもアレクも「美味しい!」と夢中で食べてくれ、胸がいっぱいになる。


 もうちょっとで自分から幸せを手放してしまうところだった。



 マーガレットは政略結婚させられ、異国の地へと旅立った。仲介者はアレクだ。


 ジャックとニコラは降格となり、第三騎士団へと移った。ハリスの特別訓練はかなり堪えたようで、見違える程、性格が矯正されたらしい。



 でもそんなことは、もうどうでも良かった。


 今、同じような言葉を投げつけられても、もう心が壊れることはない。どれだけ多くの人に馬鹿にされても、認めてくれる人もちゃんといるって気づいたから。

 好きな事は好きって、言っていいんだ!



「リリー? どうしたの?」


 紅茶を持つ手を止めたリリーをノアが覗き込む。


「ううん。幸せだなって思ったの」

「本当だね」



 微笑み合う二人に「はいはい。ご馳走様」とアレクが呆れ笑いしながら呟いた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
他の方が書かれているのと同じ感想。人物描写が軽薄で心情も全く共感できなかった。唐突に現れた仲裁役についてく展開も謎すぎるし、全体的に構成も雑に感じる。ランキングに入ってたから読んだけどなにが評価されて…
今はいいかもだけど、今後またノアは同じ事をしそうと私なら思っちゃうな。その少しの疑心がその後ひろがらないといいけど。 私だったらこんな気の効かない旦那よりハリスやアレクのほうがよっぽどいいな。
言葉足りずすれ違った普通のカップルが、友人のおかげでうまくいった。意地悪な人はいなくなったし、かわいいハッピーエンドでした。 一途なお話が好きなので、急に出てきたイケメンになびくような主人公じゃなくて…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ