地味令嬢のお菓子な心が壊れた日
戦争から帰って来た婚約者ノアに会う為、手作りの焼菓子を持って騎士棟に向かったリリー。しかし、久々の再会に胸を躍らせ向かった先で、聞こえてきたのはリリーの陰口だった。おまけに知らない女性の姿まであり、思わず身を隠して彼らの話を聞いてしまう。
「マーガレット様が来てくれるなんて、良かったじゃないか、ノア」
「いつもの地味な婚約者じゃ、お前も士気が上がらないだろう」
…私のことだ。
「そうそう!いっつも手作りのお菓子を持ってくるんだ。中流階級、丸出しで見ている方が恥ずかしいよ」
「まあ、手作り⁉ お抱えのパティシエはいらっしゃらないの⁉」
マーガレットが大げさに驚いた後、噴き出した。
「婚約が決まった時、ノアも相当嫌がっていたもんなぁ」
「親に決められたんだろ。マーガレット様がいるっていうのに」
そんな風に思われていたなんて考えもしなかった。
焼菓子なんて作って、浮かれて…。本当に恥ずかしい‼
羞恥心と自己嫌悪で消えてしまいたくなった。
「マーガレット様が来てくれるなんて、良かったじゃないか、ノア」
「いつもの地味な婚約者じゃ、お前も士気が上がらないだろう」
…私のことだ。
「そうそう!いっつも手作りのお菓子を持ってくるんだ。中流階級、丸出しで見ている方が恥ずかしいよ」
「まあ、手作り⁉ お抱えのパティシエはいらっしゃらないの⁉」
マーガレットが大げさに驚いた後、噴き出した。
「婚約が決まった時、ノアも相当嫌がっていたもんなぁ」
「親に決められたんだろ。マーガレット様がいるっていうのに」
そんな風に思われていたなんて考えもしなかった。
焼菓子なんて作って、浮かれて…。本当に恥ずかしい‼
羞恥心と自己嫌悪で消えてしまいたくなった。
1 初めて知る周囲の評価
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2 自己嫌悪
2025/08/04 17:27
3 愛のない婚約
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5 自己否定
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10 やっぱりお菓子作りが好き!
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