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第27話 営業活動

 日に日にローズの容態が悪化していきました。

 土日祝日は当然ですが、月、水、金は半休日を取り病院に行く体制が整いつつありました。

 とてもじゃありませんが、退職された元上司のハーツの仕事に手を付ける事は出来ませんでした。自分の仕事で手一杯の状況であることは依然として変わりません。


ローズ「あなた・・・・疲れちゃったみたい。・・・少しだけ眠るね・・・」

アル「うん、ゆっくり眠るといいよ」

 ローズは最近眠っている事が多くなっていました。恐らく薬の影響なので、仕方ありません。

 そのタイミングで飲み物を買いに病室から出ようとしました。

アル「・・・・・ん?・・・」

 病室の入り口にボストンバッグを持った男性・・・・ティミーが立っていました。


ティミー「隊長、お久しぶりです」

アル「おぉ久しぶりだな。どうしたんだ?」

ティミー「さっき研修が終わって戻ってきた所です。お見舞いに来ました」


 病室で眠っているローズの姿を見て、ティミーはジッと泣いていました。

アル「病状が悪くなっててな。本当なら3人で笑い話でもしたい所だったんだが・・・」


 病室を出て、ティミーと病院内の喫茶店に足を運びました。


アル「そういえばどうだよ?今の仕事は」

ティミー「前に携わっていた時よりも覚える事が多くなっていてなかなか大変です。でもやり甲斐はありますよ」

アル「ティミーはこの辺りの支店で勤務するのか?」

ティミー「はい、先ずは地元の支店で勤務して、順調にいけば3~5年後に役職付きで転勤になるかと思います」

 シェルター事業は政府が介入し始めてからは、転勤が必須になったようです。

アル「環境が変わって大変だけど、しっかりな」

ティミー「・・・隊長、俺明日から支店勤務になります。よければ明日午後お店に来られませんか?そこで話したい事があるんですが・・・・・・」

アル「あー営業活動か?貧乏人の俺には縁のない話だよシェルターは(笑)」


 後輩の頼みです。

 車や家具の販売業であれば貢献したい気持ちはありましたが、ティミーが販売しているのは高級品『シェルター』です。自分が住んでいる家でさえもヒーヒー言いながら返済してきました。とてもではありませんが購入出来そうにありません。

ティミー「それがですね。・・・・・ここでは人の目があるので詳しくはお話が出来ないんですが・・・・・」

アル「まぁ分かった。行くよ店に。その方が話しやすいってことだろ?じゃあ午後な、遅刻するなよ」

ティミー「はい、お願いします!午前中に用意しときますので!とっておきの話があるんです!」

 注文したコーヒーを飲み終え、なんだティミーは営業の為にここに来たのかと思った所でしたが、病室でのティミーの涙を思い出し、いつのまにか話だけでも聞いてやろうという気持ちになっていました。

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― 新着の感想 ―
こんにちはエイル先生٩(^‿^)۶ 投稿お疲れ様です☆ ローズの容態が悪化してるのは、読んでいて辛かったです。 確かに薬の副作用で眠くなりますよね。 風邪薬にも似たような事が言えますし。 ティミーは…
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