救世主現れる
あくる朝、失敗したと思った。
起き上がろうと身体を起こすと、痛い。ここは2階。トイレは1階にしかない。どんなに痛くとも、トイレに行く為に1階に行かなければならない。1階で寝るべきだったのだ…
とにかく行動を開始しなければ、トイレにたどり着く迄に限界を迎えて布団や廊下で粗相をしてしまう。それは避けたい。
痛いのを我慢して、何とか立ち上がるも、左足が痛い!痛い!!無理!!!布団へ倒れ込む。そのまま痛みが引くのを待つ。
痛みが引いたら、再チャレンジ。今度は、負けない!立ち上がって引き戸の枠にしがみついて痛みに耐える。脂汗が出てくる。30分くらい耐えた頃痛みがやっと引いていった。今のうちにトイレにたどり着かなければ!
階段は壁を支えにゆっくりと下りる。何とかトイレに着いた。 パジャマのズボンとショーツを脱いで便座に座ろうとして、ビリビリッ!!!( ; ロ)゜ ゜痛い!!無理!痛くて座れない。
トイレで排泄する事は諦めよう…
お風呂場に行き、立ったままおしっこを垂れ流す。シャワーで綺麗にする頃に痛みが来る。ヤバい!バスタオルを腰に巻いて、ソワァーへ!楽な姿勢のはずが、なかなか痛みが引かない。
これは、ただの坐骨神経痛なのか?痛みが酷くなってるよね。
私には、昔リハビリでお世話になって、その時医療過誤でも相談にのってもらったりと、大変力になってもらい、今でも交流を続けている理学療法士の久○先生というお友達がいる。そのお友達にメールで、現状を伝え、相談してみた。
『左坐骨神経痛と診断されたんですが、痛みが酷くなって、今朝から本当に動けなくて(TДT)
痛み止めは、日中はロキソニン、寝る前プレガバリンOD錠を100mgとモーラステープを貼ってます。プレガバリンは150まで増やす予定らしく。徐々に増えて今100です。リハビリは低周波です。
最初の頃(1月頭)は、少し耐えたら動けたのが、今朝は左足に体重が乗ると激痛で、立ち上がって30分くらい痛みが引くまでかかり、なんとか階段を降りたものの、そこで痛みに耐えきれずソファーで休憩。
トイレもまともにいけなくなりました。
神経痛って、こんなに痛みが強くなるんですか?治療ってこれで合ってますか?』
との質問に、
『坐骨神経痛の原因は、説明を受けましたか?』の返信。
私は、『受けてません』と、返信してしばらく。
休憩時間に入ったのでしょう。電話を掛けてきてくださった。
そして、とても丁寧に分かりやすく解説してくださいました。
「坐骨神経痛と言うのは、病名ではなく坐骨神経に痛みが出ている症状の事なんですね。原因が分からないと言うことなので、特定はできませんが、例えば筋肉が炎症を起こして腫れが、坐骨神経を圧迫すると痛みが出てるんです。そうなると、原因の炎症が収まらないと、圧迫が取れなくて痛みが消えない。」
この説明を聞いた私は、ヤバい❗️と思った。薬を飲んでるからと安心して、いつもより動きまくっていたのだ。坐骨神経痛の原因の、ひとつにお尻の筋肉の低下があると、ネットで知ったので、スクワットをしてたり…
久○先生に、素直にその事を伝えると、
「身体は一生懸命に炎症を収めようとするのに、動いてる事で邪魔して悪化させてしまったんですね。とにかく炎症を収めないといけませんね。1週間は絶対安静にして、様子を見ましょう。家事なんてとんでもないですからね。」と、現状を丁寧に分かりやすく解説してもらい、寝たきり生活が始まった。