作品4『だるまさんが…?』
◆ツ:ツッコミ
◆ボ:ボケ
ツ「はいどうもー、こんにちはー!いやー、いきなり一人でごめんなさいね。相方、遅刻しちゃった
みたいで…。あ、でももう来たみたいです。すみませんがもう一度、拍手お願いできますか?」
ボ「ごめんなさーい。ごめんなさいっ!砂利公園二周してたら遅れてしまって…。」
ツ「いや、収録前なんだからそこはせめて一周にしておきなさいよ。てかどこよ、砂利公園って。」
ボ「あ、地元のね、第一公園。遊具とかなくて砂利ばっかりだからさ、ジモッティには通称砂利公園。テニスコート2面ぐらいの大きさでね。」
ツ「大した広さじゃないじゃんか!」
ボ「いやいや、最近あったかいからさぁー、思わずゆっくり、散歩しちゃったわけ。」
ツ「うんまぁ、いいんじゃないの。健康的で。遅れたのは本当に反省しなさいね。」
ボ「はい、すみません。いやーでも、近所の子どもたちがああして遊んでるとこ見ると、たまには外遊びもいいもんだって思いますね。」
ツ「そうだねぇ。子どもの頃は、時間も忘れて遊んでましたよね。」
ボ「そうそう。あっ、なんだか久ぶりにしたくなってきた!」
ツ「じゃやってみようか。何やる?」
ボ「外遊びの定番と言えば、これでしょこれ。だるまさんがってやつ。」
ツ「はいはいはい。じゃ、鬼お願いね。」
ボ「おっけい、じゃあいくよー。だるまさんが…。」
ツ「(絶対動かないよっと。)」
ボ「…ころんで!」
ツ「…え?」
ボ「ん?」
ツ「え、あっ、いやいやいや、ごめんごめん。うん、もっかいもっかい。」
ボ「大丈夫?いくよー。だるまさんが、ころんで!」
ツ「うん、やっぱり、ちょっとまとっか。」
ボ「何、急に。」
ツ「…。これなんて遊びだっけ?」
ボ「だるまさんがころんで、でしょ。」
ツ「んー、たぶん、てかきっと違うよ?ころんで、って言われるとなんか続きが気になっちゃうじゃん。」
ボ「そうなの!?ずっとこうやって遊んできたのにな…。」
ツ「お前どこの出身だよ。それかお前の友達がものすごく優しかったんだな。」
ボ「そうか…。あ、でもわかった!次は大丈夫!」
ツ「ほんと大丈夫だろうな。」
ボ「心配すんなって。じゃ行くよー。」
ツ「頼むぞ。」
ボ「だるまさんでころんだ!」
ツ「うん、だるまさんってそんな邪魔にならないと思うんだ!大体タンスの上とか人のいい家なら床の間とかにあんだよ!」
ボ「ごめんごめん、口が滑っちゃって…。だ、が入って来たから、つい、で、が上に来ちゃって…。」
ツ「つい、とかで動くもんでもないと思うけどな言葉って!」
ボ「ほんとごめんな!でも大丈夫、口乾いてきたから。」
ツ「別に乾いてるから滑らないわけじゃ…。」
ボ「いくよー。だるまさんが…。」
ツ「まぁいっか…。」
ボ「…ころぶよ!」
ツ「んーもうっ!この際だからちゃんと支えてあげよっか!手を差し伸べて、ぜひ!」
ボ「なんかしっくりこないよな、やっぱり。だるまさんが…。」
ツ「まだ定位置戻ってないっての!」
ボ「…ころんだの?」
ツ「まだ始まってなかったのかよ!」
ボ「だるまさんところんだ?」
ツ「…。」
ボ」だるまさんがねこんだ?」
ツ「お前もうわざと言ってるだろ…。」
ボ「うるさいな!じゃあもう、だるまさんがころべば!?」
ツ「なんで逆ギレなんだよ…。もういいや、鬼、交代な。準備いいか?だるまさんが、ころんだ!」
ボ「やっぱりしっくりこないよな…。」
ツ「ってこっち見ろや!俺一人に何させてんだよ!一人で、だ、って笑顔で振り返った俺超バカみたいじゃん!」
ボ「いやさ、ちょっと考えてたんだよ…。」
ツ「考えてたって何を。」
ボ「いや、だるまさん、かわいそうだなって。」
ツ「もう何の話!?」
ボ「いや、だるまさん、ころんだのに、みんなこっち見てるのに、立ち止まって全然助けに来ないんだもん…。」
ツ「…まぁな。でもそういう遊びだからな。」
ボ「なぁ。お前さ。目の前でだるまさんがころんでたら、どうする?」
ツ「んー、まぁ、ガーゼでもあててやるか?」
ボ「………。ブー!だるまさんは、何度でも起き上がるから、大丈夫なんですぅー!」
ツ「もうええは!」
二人「どうも、ありがとうございました!」
最後までお読みくださりありがとうございました。