表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作品4『だるまさんが…?』

作者: 安乃澤 真平

◆ツ:ツッコミ

◆ボ:ボケ


ツ「はいどうもー、こんにちはー!いやー、いきなり一人でごめんなさいね。相方、遅刻しちゃった

みたいで…。あ、でももう来たみたいです。すみませんがもう一度、拍手お願いできますか?」


ボ「ごめんなさーい。ごめんなさいっ!砂利公園二周してたら遅れてしまって…。」


ツ「いや、収録前なんだからそこはせめて一周にしておきなさいよ。てかどこよ、砂利公園って。」

ボ「あ、地元のね、第一公園。遊具とかなくて砂利ばっかりだからさ、ジモッティには通称砂利公園。テニスコート2面ぐらいの大きさでね。」


ツ「大した広さじゃないじゃんか!」

ボ「いやいや、最近あったかいからさぁー、思わずゆっくり、散歩しちゃったわけ。」


ツ「うんまぁ、いいんじゃないの。健康的で。遅れたのは本当に反省しなさいね。」

ボ「はい、すみません。いやーでも、近所の子どもたちがああして遊んでるとこ見ると、たまには外遊びもいいもんだって思いますね。」


ツ「そうだねぇ。子どもの頃は、時間も忘れて遊んでましたよね。」

ボ「そうそう。あっ、なんだか久ぶりにしたくなってきた!」


ツ「じゃやってみようか。何やる?」

ボ「外遊びの定番と言えば、これでしょこれ。だるまさんがってやつ。」


ツ「はいはいはい。じゃ、鬼お願いね。」

ボ「おっけい、じゃあいくよー。だるまさんが…。」


ツ「(絶対動かないよっと。)」

ボ「…ころんで!」


ツ「…え?」

ボ「ん?」


ツ「え、あっ、いやいやいや、ごめんごめん。うん、もっかいもっかい。」

ボ「大丈夫?いくよー。だるまさんが、ころんで!」


ツ「うん、やっぱり、ちょっとまとっか。」

ボ「何、急に。」


ツ「…。これなんて遊びだっけ?」

ボ「だるまさんがころんで、でしょ。」


ツ「んー、たぶん、てかきっと違うよ?ころんで、って言われるとなんか続きが気になっちゃうじゃん。」

ボ「そうなの!?ずっとこうやって遊んできたのにな…。」


ツ「お前どこの出身だよ。それかお前の友達がものすごく優しかったんだな。」

ボ「そうか…。あ、でもわかった!次は大丈夫!」


ツ「ほんと大丈夫だろうな。」

ボ「心配すんなって。じゃ行くよー。」


ツ「頼むぞ。」

ボ「だるまさんでころんだ!」


ツ「うん、だるまさんってそんな邪魔にならないと思うんだ!大体タンスの上とか人のいい家なら床の間とかにあんだよ!」

ボ「ごめんごめん、口が滑っちゃって…。だ、が入って来たから、つい、で、が上に来ちゃって…。」


ツ「つい、とかで動くもんでもないと思うけどな言葉って!」

ボ「ほんとごめんな!でも大丈夫、口乾いてきたから。」


ツ「別に乾いてるから滑らないわけじゃ…。」

ボ「いくよー。だるまさんが…。」


ツ「まぁいっか…。」

ボ「…ころぶよ!」


ツ「んーもうっ!この際だからちゃんと支えてあげよっか!手を差し伸べて、ぜひ!」

ボ「なんかしっくりこないよな、やっぱり。だるまさんが…。」


ツ「まだ定位置戻ってないっての!」

ボ「…ころんだの?」


ツ「まだ始まってなかったのかよ!」

ボ「だるまさんところんだ?」


ツ「…。」

ボ」だるまさんがねこんだ?」


ツ「お前もうわざと言ってるだろ…。」

ボ「うるさいな!じゃあもう、だるまさんがころべば!?」


ツ「なんで逆ギレなんだよ…。もういいや、鬼、交代な。準備いいか?だるまさんが、ころんだ!」

ボ「やっぱりしっくりこないよな…。」


ツ「ってこっち見ろや!俺一人に何させてんだよ!一人で、だ、って笑顔で振り返った俺超バカみたいじゃん!」

ボ「いやさ、ちょっと考えてたんだよ…。」


ツ「考えてたって何を。」

ボ「いや、だるまさん、かわいそうだなって。」


ツ「もう何の話!?」

ボ「いや、だるまさん、ころんだのに、みんなこっち見てるのに、立ち止まって全然助けに来ないんだもん…。」


ツ「…まぁな。でもそういう遊びだからな。」

ボ「なぁ。お前さ。目の前でだるまさんがころんでたら、どうする?」


ツ「んー、まぁ、ガーゼでもあててやるか?」

ボ「………。ブー!だるまさんは、何度でも起き上がるから、大丈夫なんですぅー!」


ツ「もうええは!」


二人「どうも、ありがとうございました!」


最後までお読みくださりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ