素敵な日になった
初めてで拙すぎるのでごめんなさい
「アリス・ハウゼンお前との婚約は解消する!」
よくある卒業パーティでのひとコマ
よくあるこの国の第1王子がよく通る怒気を孕んだ声で1人の少女を前に叫んだ
勿論、傍らには違う少女を腕に抱きながら
何故か会場からは割れんばかりの拍手と「おめでとうございます!」の嵐
アリスは俯きながら震えていると思ったら
大きく振り返り
「お父様!!!聴かれました?聴かれましたか?婚約破棄されましたわ!」
と花が咲き乱れるような笑顔で父親に声を弾ませ
「良いですわよね!良かったですわぁ!王妃なんて荷が重すぎて!逃れられましたわ!
あ!陛下に王妃様!聴かれました?聴かれましたよね!でも安心して下さいませ!
殿下のお相手であるリリアナさまは成績もよくコツを掴むのもとても上手なのですの!
お妃教育も半年で終われると思いますわ!だって親友ですもの!素晴らしい女性ですのよ!」
まくし立てるように一気にテンション高くアリスは言う
そして会場から聞こえる声は
「ああ、アリス嬢は荷が重いといつも言ってたから良かったなあ」
と婚約破棄は喜ぶ笑顔の生徒たち
「アリス…良かったな…でもワシの娘になってくれると思っておったのに」
陛下は項垂れる
「私も娘になって貰うのを凄く楽しみしておりましたのに」
王妃の言葉にアリスは
「前々から荷が重いとお話を…」
と話しかけた時、扉が開き
「アリス・ハウゼン嬢、私、第2王子ハルトと結婚していただけないでしょうか?」
アリスと同級生であり会場の様子を聞いた第2王子ハルトは走ってやってきた
「アリス、君が兄上の婚約者であったのでこの想いは捨てようと苦しい年月を過ごして来た
でも神様は僕に微笑んでくれたようだ!アリス、愛してる。一生大切にするよ。
そして僕は公爵になる。君への負担はできる限り減らすと約束する。お願いだから僕の手を取って?」
涙目で懇願する第2王子は陛下と王妃に向かって
「アリスが僕と結婚したらアリスは娘になりますよ!」
と笑顔で言った。
アリスは一考して
「ハルト殿下こんな私でも良いのですか?」
「アリス…僕はアリスがいいんだよ!」
「ではこれから宜しくお願い致します」
「父上!母上!聴きましたか!認めて頂けますよね!ありがとうございます!」
とハイテンションの第2王子を陛下と王妃は微笑ましく
「嬉しいわ。勿論ですよ。アリス、これからも宜しくね」
と目に涙をあふれさせて言った
アリスも
「お父様…よろしいですか…?」
伺うように上目遣いで父に問うと
「当たり前じゃないか!私もアリスには王妃は荷が重すぎると思っていたし
王妃になんてなってしまったら気軽に会えないじゃないか!
ところでものは相談ですがハルト王子、我が家に婿に入りませんか?」
「婿入りですか?僕としては喜んでハウゼン公爵家に…」
「いい考えね!アリスは一人娘だし新しく公爵家をつくるよりいいと思うわ!ねえ陛下?」
なんだか王妃がノリノリで陛下に問うと陛下も
「そうだねー2人が結婚したら退位しようかな」
と笑う
5人で話が纏まったので第2王子はアリスの手を取って
「アリスと僕とハウゼン公爵は部外者となりますので失礼致します!」
と会場を出ていった
割れんばかりの拍手の中
何故か満足したのか両陛下も帰っていった
壇上には第1王子とリリアナが呆然と寄り添って立っていた
会場のみんなも忘れていた事を誤魔化すように2人に「おめでとう」と言い散っていった




