000 プロローグ
学校を休んで毎日ごろごろしたい。そんな事をいつも思っている怠惰な人間。それが俺、咎野 神奈だ。
今日もまた学校に行かなければいけない。面倒臭いけど親に苦労かけて行かせてもらってるんだからしっかり行かなきゃならない。 そんな事を考えながら朝食を摂った俺はカバンを持って
「行ってきます!」
と家を出る。
「おはよー」
学校に着いた俺は席に着き、後ろの席の仲の良い友達に挨拶する
「おう、おはよう」
コイツは正剛 蛇理亜。中学1年の時に出会って以来今年で4年の付き合いになる親友だ。
「なあ、昨日のニュース見たか?」
「ん?悪い、俺昨日ずっとゲームやってたから見てねぇわ」
何かコイツの興味をひくニュースでもあったのだろうか?いっちゃなんだがバカな奴だから基本ニュースの話なんかしないんだがな。
「で、どんなニュースなんだ?」
「なんだよ、見てねぇねのかよ。多分お前以外みんな知ってるぜ?ほら、アレだよ。異世界転移ってやつ?東京の高校であったんだってよ。授業中に床に六芒星?が浮かび上がって男子生徒一人が光に包まれたと思ったら六芒星ごと消えたらしいぜ。まあ、異世界転移とかはネットで勝手に言われてるだけなんだがな。」
「へぇ。お前そういうのすきだったっけ?」
「いや、最近テレビとかでも紹介されてるファンタジー小説を試しに買ってみたんだよ。そしたらコレがさ、結構面白くてよ。そんな時にこんなニューステレビでやってたもんだからさ。お前と色々話したかったんだよ。」
「そうだったんだな。お前にしては珍しいな。」
キーンコーンカーンコーン
「お前ら静かにしろーホームルーム始めるぞー。」
『「はーい」』
俺たちも周りと同じように席を戻し先生の方を向く。その瞬間、教室の床全体に六芒星が浮かび上がった。そして、自分も含め教室の中の全員の体が光に包まれる。まるで蛇理亜の話と同じように。
「うわぁ!?なんだよコレ!?」
「何よコレ!どうなってんの!?」
教室中がどよめく。女子の中には泣き叫んでいる奴もなる。そして教室全体がより強い光に包まれ俺の意識はどんどん薄く_な___る______________