告白
第8話です
「レオン俺はお前に話さなければいけないことがあるんだ」
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「なんだジャスティ。長くなるようなら授業のあとのほうが良いんだが」
「いやそんなに長くはならない」
俺は大きく息を吐いた。
「落ち着いて聞いてくれレオン。俺はジャスティじゃないんだ」
「どういうことだ」
思っていたよりレオンは落ち着いているようだ。
「信じられないとは思うが俺は別の世界からジャスティの体に転生したんだ」
「いつからジャスティはお前なんだ」
「今日の朝からだ」
「そうか。だから朝から様子がおかしいし模擬戦でもグルンデなんかにやられたんだな。」
俺としてはなんとかジャスティを演じていたつもりだったがレオンには通用しなかったらしい。
「わかっていたんだな」
「まぁな。俺とジャスティは一番長い付き合いだからな。いつもと様子が違うなぁ〜くらいの感じに思っていたがまさか別人とはな」
俺がレオンだったら到底信じられないような話だったがレオンは信じてくれたらしい。ジャスティの言った通りだ。
「それよりジャスティはどうなったんだ」
「ジャスティは俺の心の中にいるらしい。俺の心が弱ったりした時に繋がるらしい。まぁ俺の心が弱っていないことなんてほとんどないんだけどな」
俺はジャスティと話してわかったことをすべてレオンに話した。
「そうかお前の中にいるのか。それだったら元にも戻れるかもしれないな」
レオンは思った通りのことを言ったがやはり俺ではなくジャスティがいいようだ。この時俺は1つ疑問に思った。ジャスティは俺に
「お前は戻りたいのか」
と聞いてきた。まるで自分は戻りたくないかのように。俺はこのことをレオンに話すべきか迷ったが話した。するとレオンはボソッと俺には聞こえないくらいの声量で
「そうか。やはりあの病気が……」
「なんか言ったか?」
「いやなんでもない」
レオンは一瞬深刻な表情になったがすぐに表情を戻し
「お前はこれからどうするつもりだ。剣もできない。この世界の知識もないのに」
「どうするつもりなのか自分でもまだよくわからない。俺は今1人じゃ何もできない。だけど俺はこの世界でこの世界では強くならないといけない。」
俺は俺の決意をレオンにぶつけた。
「強くなるって言うがどうするつもりだよ1人でか?」
「いや1人じゃない。俺の心の中でジャスティに剣を教えてもらう。でもそれだけじゃ強くもなれないしこの世界で生きていくこともままならない。だから俺に力を貸してくれレオン。」
レオンは少し悩んでから
「少し時間をくれ」
と言い残し医務室を出て行った。
「これでよかったんだよな」
俺はすっかり冷めてしまった昼飯をベットの上で食べたのだった。
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すいません王女様がなかなか出なくて。
10話か11話目以降になりそうです。




